プログラム

10:00

10:40
Keynote-キーノートスピーチ
講演者
Silicon to Software ~‘Shift Left’!

Synopsys, Inc.
President & co-CEO
Dr. Chi-Foon Chan

半導体からソフトウェアに至る技術開発の世界では、同時進行する二つの大きな潮流が未来を形作りつつあります。まず、ここ10年の半導体技術の進化により、低消費電力で低コストの半導体が可能となり、コンピューティング能力が大幅に向上、Internet of Things(IoT)の世界を創出しました。そして、組込みソフトウェアや各種アプリケーション・ソフトウェアの劇的な進化が、こうした新技術の展開にさらに拍車をかけています。
こうした流れに乗って、“全てのモノがスマート化”する時代が幕を明けました。テクノロジ開発の面でもビジネス・モデルの面でも、この影響を免れることはできません。ハードウェア設計者やソフトウェア開発者にとっては、大きなプレッシャーがのしかかってくる時代となります。開発対象が高度に複雑化するにも関わらず、開発期間を前倒しする“シフト・レフト”を実現していかなければならないからです。
本セッションでは、設計、検証、IPそしてソフトウェアの品質とセキュリティの分野での技術革新/生産性向上について概観し、半導体設計/ソフトウェア開発の両面で、“シフト・レフト”を実現する道へ皆様をいざないます。
Verification
10:55

11:35
V-1
Verification Keynote: シノプシス 検証プロダクトの方向性
Synopsys, Inc.
Verification Group, Product Marketing
Senior Director Michael Sanie
先端低電力設計やソフトウェアの組込みなどに伴ってSoC設計が複雑さを増している中、検証チームは、機能検証やデバックを担当するだけでなく、決められたスケジュールの中でソフトウェアの立ち上げも含めた検証作業をこなしていくことが求められています。本セッションでは、検証フローに新たに求められている要求に対して、先端SoC設計チームが何を実施しているか、さらに最終的にこのような要求をどのように検証技術、検証手法やソリューションに落とし込んでいくかについてシノプシスの見解をお話します。また、仮想プロトタイピング、スタティック/フォーマル検証、シミュレーション、エミュレーション、FPGAプロトタイピングにおよぶ今日の検証課題に関連したケーススタディや、次世代の検証技術の利用がどのように課題を解決するかについても触れます。
11:40

12:20
V-2
ヘルスケア開発プロジェクトへのUVM初適用事例の紹介
コニカミノルタ株式会社
開発統括本部 システム技術開発センター アーキテクチャ開発室
島田 知明 様
日本シノプシス合同会社
技術本部 ベリフィケーション担当
アプリケーション・コンサルタント 飯田 智広
検証環境開発において、ゼロから仕様検討するのではなく、標準化され実績のあるUVMを適用することが考えられますが、導入に躊躇したり、効果に疑問をもつ方も多いと思います。今回、実際の製品開発プロジェクトにおいて、UVMの経験のないエンジニアがUVMを理解しながら環境の構築を行い、期待通りの成果を得ることができました。
本セッションでは、実プロジェクト初適用への経緯、そして適用に向けた工夫、適用結果、今後の展望についてご紹介します。UVMに興味はあるが導入に躊躇したり、かつてUVMを導入したものの効果が得られなかったなどの経験がある方はぜひ本セッションをご聴講ください。
12:30

13:10
Lunch-お昼休憩  ※お弁当をご用意しております
13:20

14:00
V-3
NikonはZeBuから何を生み出せるか: システム検証高速化技術の評価と適用
株式会社ニコン
映像事業部 開発統括部 第二開発部 第二開発課
髙見 亮 様
本セッションでは、弊社デジタルカメラ向けSoC(EXPEED)開発におけるエミュレータ(ZeBu)活用事例についてご紹介します。デジタルカメラは単に静止画を撮影するという機能にとどまらず、様々なインターフェイス・機能が実装されシステムが複雑化しています。また、検証項目数は増加傾向にある一方、変わらない開発期間で検証業務を完遂する必要があります。このような状況から効率化の一手段として、エミュレータを活用することは必然となっています。
今回、モジュール検証を対象とした評価からシステム検証評価に至るまでの要素技術評価を行いました。この一連の評価でZeBuは、ニコンのようなセットメーカーにとって優れたROIを得ることができるとわかりました。さらに、ZeBu Server-3やUnified Compileなどの技術導入を行い、継続的な製品開発の効率化・高速化につなげています。
14:05

14:45
V-4
シノプシスのオートモーティブ向け検証ソリューション
Synopsys Inc.
Verification Group
R&D Director George Bakewell
自動車向けの電子機器は車の設計を革新させており、低価格帯の車でも快適さ、燃料効率化、自動化や安全性の向上を同時に実現できる広範な新機能を搭載することを可能にしています。今では、複雑なICであっても一般的に展開され、車の動力、通信、安全性、エンジンやパワートレインの制御に関連する重要な機能を提供しています。これらのICの検証は、通常モードでの信頼性と適切なオペレーションを保障し、また、壊滅的な故障や事故、怪我、最悪の事態を引き起こすかもしれない予期しない条件に対しての安全な反応を保障するにあたり、この上なく重要になっています。本セッションでは、故障注入技術やCertitudeなどの技術適用にフォーカスし、信頼できる部品を製造し、ISO26262といった自動車分野における今日の厳しい安全性基準を満たすために、設計チームや検証チームがどのようにロバストな手法を適用しているかについてご紹介します。
Automotive
14:50

15:30
V-5
進化を続けるソシオネクストUPF多電源設計フロー
株式会社ソシオネクスト
SoC設計統括部 第二設計部
マネージャー 疋田 真大 様
ソシオネクストはPower Gating、Multi-VoltageおよびASVといったローパワー技術を採用したデザインにUPFフローを適用してきました。多くのデザインがこれらのローパワー技術を採用するようになり、ますますUPFフローの必要性が高まってきています。そこで、ソシオネクストはUPFフローのさらなる改善のため、Golden UPFフローを取り入れ、ローパワー検証に新規ツールであるVC LPを採用しました。このように効率改善に取り組むソシオネクトUPFローパワーフローをご紹介します。
15:30

15:50
Coffee Break - コーヒーブレイク
15:50

16:30
V-6
Certitude / ZeBuを取り入れたIP検証品質向上の取り組み
日本シノプシス合同会社
ソリューション・グループ
IP R&Dセンター エンジニア 金谷 英一
日本シノプシス合同会社
ソリューション・グループ
IP R&Dセンター マネージャ 安達 拓
DesignWare IPの検証品質向上を目的とした改善活動について紹介します。
Japan IP R&Dセンターでは、動的シミュレーションを主としたこれまでの検証に対し、様々な視点・手法を導入することにより、より高い検証品質・検証効率を目指す活動を積極的に推進しています。これらの活動の中から、以下のツールを用いた取り組み状況・適用事例についてご説明します。

- Certitude導入、VC Formal活用検討、およびこれらを総合した目指す論理検証像
- ZeBuエミュレータの特性を活かしたIP検証へのアプローチ
16:35

17:15
V-7
機能検証で困ってる? 最新のフォーマル検証技術を試してみるチャンスです!
Synopsys, Inc.
Verification Group
Member Technical Staff 野々下 博
機能検証フローの各フェーズで必要となる機能を全て統合化した検証プラットフォームであるVerification Compilerにおいて、最新の技術を駆使したフォーマル検証を実現しているのがVC Formalです。最新版の2015.09ではVerdiと完全に統合されたデバッグ環境を実現し、使い勝手が格段に向上しました。今回導入された様々な最新のフォーマル検証テクノロジによってもたらされるメリットをご紹介します。さらに、単にツールを提供するだけでなく、フォーマル検証技術を実プロジェクトに活用して検証品質と効率の向上を図るための取り組みについてもご紹介します。
17:20

18:00
V-8
MCU検証におけるシステム解析容易化のすゝめ ~統合デバッグ環境Verdi活用術
ルネサス システムデザイン株式会社
第一要素技術事業部 デザインインフラストラクチャ部 チップ検証技術課
技師 増田 雅由 様
当社の主力製品である車載、IoT向けMCUにおいて、アプリケーション指向の機能検証や性能検証の重要性が増す中、デバック、解析の容易化は検証効率向上に欠かせない技術となっています。今回、VerdiのtBrowser、nMemory、Smart Log他、豊富かつ高度なデバッグ機能を活用し、高抽象度(トランザクションレベルやプログラマーズビュー)でシステム全体を俯瞰してデバッグ対象を絞り、低抽象度(信号レベル)でHW内部を詳細解析するなど、システム解析を直感的かつシームレスに実現する検証環境を構築しました。また、VC Appsからなるオープンな拡張プラットフォームにより、VerdiとSWデバッガを連携させたHW/SW協調検証も実現しました。本報告では、当社の取り組みにおけるVerdi活用術をご紹介します。
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