ダイナミック・シミュレーションが必要となります。しかし従来のRTLシミュレーションは時間がかかりすぎる上、システムのパフォーマンス解析に必要なコンフィギュレーションの柔軟性や可視性も得られません。また、アーキテクチャ解析の時点では、RTL自体がない場合もあります。こうした理由により、過剰設計や過小設計、コスト上昇、スケジュール遅延、リスピンなどのリスクが発生します。
シノプシスのPlatform Architectは、アーキテクトやシステム設計者がマルチコアSoCアーキテクチャのパフォーマンス/消費電力解析と最適化を開発早期段階で効率よく行えるようにSystemC TLMツールと手法を提供します。また、シノプシスがご提供するアーキテクチャ設計モデルとCoStart支援サービスを併用するとアーキテクチャ設計の期間をさらに短縮できます。
ハイライト
シノプシスのPlatform Architectは、次世代SoCアーキテクチャのシステムレベルのパフォーマンスと消費電力の計測、コンフィギュレーション、シミュレーション、解析をSystemC TLM標準に基づいたグラフィカルな環境で行えるソリューションです。Platform Architectは、特にグローバル・ インターコネクトやメモリー・サブシステムなどSoCインフラストラクチャのハードウェア/ソフトウェア分割とコンフィギュレーションを検討し、システムのパフォーマンス、消費電力、コストの目標に合わせて最適化を行います。
TATの短縮、強力な解析結果表示、豊富なモデルなどの特長を備えたPlatform Architectは、ARM AMBAベースSoCのシステムレベル・パフォーマンスの解析と最適化ソリューションとして業界をリードしています。Platform Architectは、組み込みシステムのソリューションとして世界中の大手システムOEMや半導体企業に採用されており、製品量産実績も豊富です。
マルチコア・システムのハードウェア/ソフトウェア分割と最適化
マルチコア最適化テクノロジを搭載したPlatform Architectでは、最終製品のタスクドリブンのワークロード・モデルを作成し、早期段階でアーキテクチャ解析を行うことができます。
トレース・ドリブン・トラフィック・ジェネレータを利用したインターコネクトおよびメモリー・サブシステムのパフォーマンス最適化
トレース・ドリブン・トラフィック・ジェネレータは、特にバックボーンのSoCインターコネクトとグローバル・メモリー・サブシステムの最適化とパフォーマンス検証に関連するアーキテクチャ設計の課題に対処できるように設計されています。
プロセッサ・モデルとパフォーマンス・クリティカルなソフトウェアを使用したハードウェア/ソフトウェア・ パフォーマンス検証
アーキテクチャ検討が完了したら、トレース・ドリブンとタスク・ドリブンのトラフィック・ジェネレータをサイクル精度のプロセッサ・モデルで置き換えてアーキテクチャ候補のモデルをさらに洗練します。
マルチコア・システムの早期段階での最適化のためのアプリケーション・タスク解析
TLMポート・トランザクション・トレースと解析を利用したモデル・デバッグ
ピボット・チャートを利用した結果の集計と検討が可能な感度解析
バス経路とリソース使用量に関する統計情報に基づいた根本原因解析
ハードウェア/ソフトウェア解析の組み合わせによるアーキテクチャ検証
IEEE 1666-2011 SystemC TLM-2.0標準に完全準拠した環境
シノプシスのPlatform ArchitectはIEEE 1666-2011 SystemC-2.0 Language Reference Manual(LRM)との完全な互換性を備えたネイティブSystemC環境です。この環境では、次のように抽象度が混在したモデルのアセンブリ、シミュレーション、解析が行えます。