10:00 | 10:40 |
※同時通訳をご用意しております
未来予想が現実に ~IPがSoCを変えるセグメント・マーケティング 部門 副社長 Amit Rohatgi 様 SoCは、膨大な機能や性能を、費用対効果の高い低電力なシングル・チップ・ソリューションとして実現し、半導体や電子業界の姿を一変させました。そして見逃せないもう一つのパラダイム・シフト、それは今日のSoCに使われる主な機能ブロックのほとんどが、内製ではなくシリコンIPプロバイダーから提供されるようになったことです。本キーノートでは、キー・セグメントにおける注目すべき技術ならびに市場動向を考察し、どのようにIP産業が、将来ビジョンを現実に転換するための技術を開発し、継続的に強化するための手助けができるかについてご説明します。
またGPUが、いかに最新アプリケーションだけでなく、デザイン・メソドロジやプロセス・テクノロジにとっても新しい原動力となっているか、そしてヘテロジニアス・プロセッシングがユーザー・インターフェイス、ゲーム、マルチメディアなどの主要なユーザー・アプリケーションを処理するSoCのあり方を一変させているか解説しながら、最新SoCに使用される主な機能ブロックについてもご説明します。 経 歴
2013年MIPS テクノロジーズ社の買収に伴い、イマジネーション・テクノロジーズ社へ入社。MIPSでは、モバイル・ソリューション部門 副社長を務め、Adroid製品へのMIPSアーキテクチャ採用に至ったGoogle社とのパートナーシップの構築に尽力。2011年にMIPSに入社する以前は、Qualcomm社に12年間在籍。マルチメディアならびにフィジカル・レイヤ組込みシステム、モデム・デザイン、モバイルチップ・アーキテクチャ、DSPファームウェアならびにセキュリティ・アーキテクチャに至るまでの多方面に渡る深い専門知識を持つ。 ※講演はGalaxy Success会場で行います。Discovery Success / SLD Success会場へは、映像/音声を中継配信いたします。
|
---|
10:50 | 11:30 |
S-1
レアアースレス・モータ制御のためのソフトウェア実装技術の開発事例 株式会社サニー技研
名古屋事業部 開発課 グループリーダ 渡辺 雅之 様 HV/EVを支える技術にモータがありますが、レアアース(希土類元素)がその性能を支えています。しかし、レアアースは海外への依存度が高く、その入手の不安定さが国内自動車産業へ与える影響は小さくありません。そこで、登場したのがレアアースレス・モータです。このレアアースレス・モータには様々な構造のものがありますが、従来の制御回路・アルゴリズムをそのまま適用できないものばかりで、その開発には、実駆動時の危険性と、評価作業における制約が付きまといます。その解決のために、シノプシスのVirtualizer、SPWの両ツールを導入することで、巻線界磁形フラックス・スイッチング・モータ(名古屋工業大学作成)と称されたレアアースレス・モータの制御の開発環境を実機レスの仮想環境として構築しました。本発表では、その事例をご紹介します。
|
---|---|
11:35 | 12:15 |
S-2
次世代自動車システム向け仮想開発環境 RH850 VDKについて ルネサス エレクトロニクス株式会社
自動車ソリューション事業部 自動車コア技術部 部長 渡辺 明彦 様 日本シノプシス合同会社
システムレベル・ソリューション担当 FAEマネージャ 中野 淳二 自動車は今新たな変革を迎えようとしています。低燃費や快適性といった従来の基本要件のさらなる向上に加え、HEV/EVといった低炭素カーやコネクテッド・カーへの変貌、さらに将来的には自動運転の導入が視野に入っています。加えて、故障しても動作を一定時間維持するフェイル・オペレーショナルの導入や、不正アタックに対する耐性強化といった、一見目に見えない変革も今後急速に進むでしょう。これらの要件すべては、従来の延長線ではない全く新しい自動車システムの短期開発を求めるものであり、そのためにはMCUの大幅な機能向上に加え、早期のアルゴリズム開発や実現性の検証、システム検証の大幅な効率化を可能にする環境提供が必要となります。ルネサス社で進む革新的な40nm MCU開発に同期する形で、両社は共同で仮想開発環境の準備を進め、自動車システム開発への新たな価値提供を目指しています。
本セッションでは、こうした次世代開発環境の概要をご紹介します。セッション前半ではRH850の概要とVDKへの期待を、後半ではRH850 VDKの開発状況およびRH850 VDKが可能にする仮想開発環境の革新的な機能をご紹介します。 |
12:25 | 13:05 |
|
13:15 | 13:55 |
S-3
Xilinx社 Virtex-7搭載HAPS-70を用いた複雑なSoCのプロトタイピング構築 英国シノプシス
Global Technical Services Andy Jolley (共著: Broadcom Corporation Paul Robertson様 ) 最先端の複雑なモバイル・マルチメディア向けSoCのプロトタイプをFPGAベース・プロトタイピング・プラットフォーム上に構築し、ソフトウェア開発を行うには、これまで様々な困難がつきものでした。しかし、個々のデバイス能力が12M ASICゲート相当まで拡張されたXilinx社の最新マルチダイ FPGA Virtex®-7の登場により、I/Oやコアの性能改善が可能になり、解決の道が拓けるようになりました。本セッションでは、Broadcom社が複雑なSoCのプロトタイピングをVirtex-7搭載の最新ハードウェア・プロトタイピング・システムHAPS-70上でどのように構築したかご紹介します。マルチダイFPGAを効果的に活用するための新たな課題を解決しつつ、最適なシステム性能を確保しながら、正しく機能するプロトタイピング・システムを立ち上げた事例をご説明します。
抽選で10名様!
日本語版FPMMプレゼント |
14:00 | 14:40 |
S-4
FPGAで300MHzを越えるための勘所。 株式会社エッチ・ディー・ラボ
営業技術部 梅田 直人 様 FPGAはASICよりも断然に低速であることは周知の事実ですが、FPGAはASICほど手を掛けなくても300MHz以上で動作可能なことも事実です。画像処理において並列処理やベクトル演算による高速化が必要となっていますが、今回は弊社の画像処理IPを評価する目的でジュリア集合を1920x1080x60[fps]/686[Gops]で演算するフル・ハードウェア・ジュリア集合専用演算器をHAPS-60システムへ移植し、最終的に400MHzで動作確認ができました。フラクタル演算をどうやってFPGA実装するか?限られたリソースの中で何処まで300MHz以上で動作する並列演算器を詰め込めるのか? FPGAの性能を最大限に引き出すために用いたシノプシスのSynplify Premier DPとHAPS-60シリーズに実装した設計事例をご紹介します。
|
14:45 | 15:25 |
S-5
Processor Designerを用いたベクトル処理型DSPの開発 株式会社富士通研究所
メディア処理システム研究所 イメージシステム研究部 都市 雅彦 様 無線方式の進化やマルチモード通信に対応するため、無線信号処理部には高速な演算性能と機能変更を可能とする柔軟性の両方が必要とされるようになっています。これらの要求に対し、富士通研究所は複数の無線ベースバンド処理方式に対応したDSPを開発しました。ベクトル処理アーキテクチャーを採用し、データ並列性の高い繰り返し処理を効率よく実行可能です。設計には自由なアーキテクチャ表現が可能な Processor Designer を活用し、開発効率の向上を実現しました。本発表では、この開発事例について紹介します。
|
15:25 | 15:45 |
|
15:45 | 16:25 |
S-6
H/EV車のシステム設計・検証: 仮想サプライチェーンの重要性 米国シノプシス
Silicon Engineering Group Saber Product Line Manager Kurt Mueller H/EV車は、自動車設計プロセスに新たな課題をもたらしています。機械、油圧、空圧、および制御ドメインといった従来の開発テーマに加え、今では多岐にわたる高電圧パワーエレクトロニクス領域の課題に取り組まなければなりません。車両全体のコストの大部分は、モータ駆動システムが占めます。本セッションでは、このようなシステムの正確かつ堅牢な開発手法に焦点をあてるとともに、サプライチェーンやOEM間でモデルおよびハードウェアを開発/共有し、シミュレーションを通して開発早期にシステムの統合と検証を可能にする"仮想"サプライチェーンの重要性についても触れます。
|
16:30 | 17:10 |
S-7
Platform Architect MCOを用いた仮想ネットワーク世界の構築 株式会社リコー
ワーク・ソリューション開発本部 第六開発室 開発二グループ 登坂 亮 様 弊社は以前から、TCP/IPの処理をCPUに代わって実行するToE(TCP/IP offload Engine)の開発を進めています。ToEは高信頼・超高速・低消費通信を実現でき、今後拡大するM2M市場での活躍が期待されています。M2M市場の通信では高品質で高セキュリティ性が求められ、ToEでも様々な通信環境に対応しなければなりません。しかし、実機を用いた検証では、可視性や再現性が悪いために、信頼性の高い開発・検証が難しくなっています。本セッションでは、弊社がノウハウを蓄積してきたESL技術を応用し、Platform Architect MCOでネットワーク通信検証を行った事例と、その取り組みについてご紹介します。
|
17:15 | 17:55 |
S-8
big.LITTLE仮想環境の構築とソフトウェアプラットフォームの開発 富士通セミコンダクター株式会社
アドバンストプロダクト事業本部 SoC設計センター 第一検証技術部 プロジェクト課長 蓮實 直信 様 年々規模や難易度が増大するSoC開発の課題に対し、富士通セミコンダクターはハードウェアとソフトウェアが一体となったプラットフォームベースのSoC開発スタイルへの移行を提案しています。今回はこのソフトウェア・プラットフォームの開発にbig.LITTLEの仮想環境を利用し、ハードウェアがない時期からソフトウェア開発を実施してきました。本セッションでは、ハードウェアの開発と時期が並行したソフトウェア開発において、早期にソフトウェアの品質を高めるためにbig.LITTLE仮想環境に盛り込んだポイントを中心にご紹介します。
|
18:00 | 19:30 |
セッションのあとは レセプション・パーティー会場では、シノプシスと |
---|
※プログラムは変更される場合がございます。ご了承ください。