IP Prototyping Kitでは、容易に構成変更が可能な検証済みIPコンフィギュレーションを提供し、ハードウェア・エンジニアは開発対象のシステムに最適なデザイン・トレードオフを検討できます。ソフトウェア開発者は、IP Prototyping Kitを実績あるターゲットとして使用し、ソフトウェアの開発/デバッグ/テストを短時間で実現できます。
実績あるIPリファレンス・デザインを利用することで、設計者の生産性は即時に向上し、ターゲットSoCへのIP組み込みの短期化、IPコンフィグレーションの最適化、実際のI/O やハードウェアに対応したドライバとソフトウェア・アプリケーションの開発が可能となります。設計者は、シノプシスのIPコンフィグレーション・ ツール coreConsultant、合成/デバッグ・ツール ProtoCompiler DX、コンパイル・スクリプトから成る高速なイタレーション設計フローを実行し、 リファレンスIPコンフィグレーションを開発対象システムに最適なものに変更できます。
IP Prototyping Kitには、お客様のIPプロトタイピングのニーズに応じたさまざまなハードウェア/ソフトウェア・コンフィグレーションを実現できます。Linuxが動作するARC®プロセッサ・ベースの32ビット・ソフトウェア開発プラットフォーム(SDP)、64ビットJuno ARM開発プラットフォーム、または任意のプロセッサを搭載したPCに接続したPCI Expressで、対象のIPコアをシノプシスのHAPS®-DX FPGAベースのプロトタイピング・システムに実装できます。既にHAPS-DXまたはHAPS-80システムを使用している場合、IP Prototyping Kitを既存のシステムと互換性があるソフト配布物として利用可能です。すべてのキットにリファレンス・ドライバ、SoC統合ロジック、サンプル・アプリケーションが含まれています。
IP Prototyping Kitは以下のコンフィグレーションで利用可能です。
表1:DesignWare IP Prototyping Kit