多変数最適化/スキャニングツールMOSTTM(Multi-Variable Optimaization and Scanning Tool)は、フォトニックデバイスの設計最適化という重要な問題に対する効率的な解決策を提供します。検討・設計サイクルにおいて、システムの全パラメータ空間を把握することは極めて重要です。MOSTは、RSoftの物理ベースシミュレータと連動してスキャンと最適化の定義、計算、解析を効率化することで、これらの重要な操作を自動化し、手間を省くことができます。さらに、RSoft製品を複数所有している場合、MOSTは1度マウスをクリックするだけでネットワーク全体の作業分配を自動化することができます。
ModePROPスキャン結果。
異なる波長における表面プラズモン共鳴位置をテスト材料屈折率の関数として示します。
MOSTは、様々なパラメータ検討や最適化が必要な状況に適用できますが、これらに限定されるものではありません。
MOSTは、現在利用可能な最も柔軟なスキャン/最適化環境を提供します。測定値は一般化されているため、あらゆるシミュレータで作成されたデータも統一的に扱うことができます。したがって、BeamPROPで計算されたモード有効屈折率のスキャンは、DiffractMODで計算された回折効率のスキャンと同じように扱うことができます。さらに、反射スペクトルやモードプロファイルのようなベクトルやマトリックスの量も同様に簡単にスキャンすることができます。RSoftのツールで生成された量であれば、そのままスキャンや最適化をすることができます。
BeamPROPとMOSTのスキャン/ポスト処理機能によるファイバの分散パラメータの計算結果