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CODE V バージョン2023.03リリースにより、光学設計のワークフローと効率が向上

Optical and Photonic Solutions Blog～日本語版～

公開日：2023年5月2日

CODE Vバージョン2023.03の新機能により、面の入力から光学モデルのエクスポートまでの設計ワークフローが改善されます。このリリースには、SagFitユーティリティが含まれており、これまで以上に迅速かつ直感的にサグデータへの面のフィッティングが可能になりました。これにより、より簡単に組み込みの面タイプを使ったモデリングが可能になりました。また、 LightToolsとの連携機能が強化され、結像系と照明系を含む光学系を簡単にシミュレーションできます。

CODE Vの最新機能がどのように生産性を向上させ、より優れた光学系をより迅速に設計するのに役立つかを本記事にてご紹介します。

新しい SagFit ユーティリティ

サグデータまたはCAD面を測定した場合は、新しいSagFitユーティリティを使用して、面をCODE Vの組み込み面タイプにフィッティングさせることができます。CODE Vの組み込み面タイプを使用すると、設計を最適化するための柔軟性と制御性がさらに向上します。

フィッティングは次の3つの簡単な手順で実行できます。

サグデータファイルを開くか、現在お使いのレンズファイルの既存の面をサンプリングして、フィッティングプロセスを行います。
フィッティングしたい面タイプを選び、どの項を変数に含めるかを設定します。フィッティングを実行すると、フィッティングの確かさを評価するための値(RMSフィットエラー)を出力します。
問題なくフィッティングができたら、面のエクスポートを行い、フィッティングを行った面を既存の面と入れ替えるか、新しい面として挿入するかを選択できます。

CODE V SagFit ユーティリティ

CODE V を習得するための新しいサンプルモデルライブラリ

CODE Vサンプルモデルライブラリは、CODE Vの特定の機能の利用方法をすばやく学習するのに役立つ新しいリソースです。

このライブラリには、グローバル最適化のためのGlobal Synthesisや、波動光学的なビーム伝播を解析するためのビームシンセシス伝播解析、光学系の仕様を設定・管理するためのSpecBuilderなど、主要なCODE Vの機能を含むサンプルモデルが含まれています。

各サンプルモデルには、モデル、学習する機能、サンプルのステップバイステップの実行方法について説明した資料が付属します。多くのサンプルには、ステップを実行するための1つまたは複数のシーケンスファイルが含まれています。シーケンスファイルを開いてMacro-PLUSのコードを確認し、実行して結果を確認することができます。

詳細については、Synopsys Learning Centerにアクセスし、2 分程度のCODE V サンプルモデルライブラリの動画(日本語字幕)をご覧ください。※

このライブラリは、CODE V のリリースごとに拡充する予定です。

※動画の視聴には、ユーザーサポートサイトSolvNetPlusの登録が必要です。

　SolvNetPlusへの登録方法はこちら

CODE V サンプルモデルライブラリ

Macro-PLUSの改善：最適化条件のソート

CODE Vの以前のリリースでは、最適化の条件をCODE Vワークシートバッファに保存するオプションが導入されました。

CODE V 2023.03では、このコンストレインツをフィルタリングおよびソートするList_Constraint_Datマクロが追加されています。これにより、アクティブなコンストレインツと重み付きコンストレインツが光学系の最適化に与える影響を容易に把握することができます。

詳細については、Synopsys Learning Centerにアクセスし、6分程度の最適化コンストレインツのソートの動画(日本語音声)をご覧ください。※

このライブラリは、CODE V のリリースごとに拡充する予定です。

※動画の視聴には、ユーザーサポートサイトSolvNetPlusの登録が必要です。

　SolvNetPlusへの登録方法はこちら

Macro-PLUSの改善：定義されたアパチャー領域のみでデータを生成/プロット

CODE Vのいくつかの製造サポートマクロが強化され、定義されたアパチャー領域のみでデータを生成およびプロットできるようになりました。更新されたマクロは次のとおりです。

curvatureplot.seq：面の曲率の解析とプロット
sagplot.seq：面のサグ値の解析とプロット
sag_difference.seq：指定した球面からのサグ偏差の解析とプロット

この機能拡張は、システムデータの使用するアパチャー(CA)の設定も考慮します。

CODE Vマクロプロットデータ

マクロ実行の高速化

本リリースでは、環境解析マクロやピックアップ数の多いモデルで動作するマクロの実行速度を向上させるための機能改善を行いました。

また、屈折率データベースアイテムINDに、新しいキーワードABSが利用可能になりました。ABSキーワードが含まれている場合、符号付きの屈折率ではなく、屈折率の絶対値を返します。

新しいヘルプシステム

CODE Vのヘルプシステムは、本リリースで刷新されました。ヘルプシステムは、デフォルトでインストールされているブラウザを使用してヘルプトピックを表示し、CODE Vリファレンスマニュアルのすべての情報へ容易にアクセスできるようになりました。

ヘルプはCODE Vと共にインストールされるため、インターネットへの接続は必要ありません。以前のリリースと同様に、CODE Vのヘルプにアクセスするには、ヘルプメニューを選択するか、キーボードのF1キーを押す、またはCODE Vのインターフェースにあるヘルプボタンをクリックします。

CODE Vヘルプシステム

LightToolsとの連携強化

本リリースでは、CODE Vレンズから迷光解析を実行するにあたって、LightToolsとの連携が強化されました。暗号化されたコーティングファイルの出力が可能になり、光学系のアパチャーがより確実に出力できるようになりました。

さらに、ホールアパチャー付きのレンズをエクスポートすると、LightToolsでレンズ表面のホールとして入力され、3Dデザインビューやシステムナビゲータで操作することができるようになります。

LightToolsでモデル化されたホールアパチャー

新しいライセンスオプション：Synopsys Common Licensing

CODE V2023.03は、従来のライセンスオプション(レガシーライセンス)と Synopsys Common Licensing (SCL)の2つのライセンスオプションをサポートしています。

ほとんどのお客様は、以前のリリースで使用されていたのと同じ種類のライセンスであるレガシーライセンスを引き続き使用することができます。以前のリリースと同じHost IDを使用する場合は、レガシーライセンスを選択してください。

SCLライセンスが必要な場合は、弊社にご相談ください。

ライセンスに関する情報はこちら

入手方法

CODE V 2023.03はすでに提供開始しています。現在保守契約を結んでいるお客様は、ユーザーサポートサイトSolvNetPlusから最新バージョンをダウンロードしてください。

入手方法に関しては下記のSolvNetPlusの記事もぜひご参照ください。

CODE Vのインストーラーはどこからダウンロードできますか？

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CODE Vの製品サポートに関するお問合せは下記ボタンからご確認ください。

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