ニュースリリース - 2015年12月21日

シノプシス、静的コード解析ツール・プロバイダのGoanna社を買収し、ソフトウェア・インテグリティ・プラットフォームを強化

2015年12月18日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – シノプシス（Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS）は本日、ソフトウェアのセキュリティ脆弱性を削減し、コード品質を向上し、コーディング標準規格準拠性を確保するためのソースコード静的解析ツールを提供しているオーストラリアの非上場企業 Goanna Software 社の買収を発表した。今回の買収により、シノプシスのソフトウェア・インテグリティ・グループに新たな開発陣/テクノロジ/製品が加わることとなり、急成長しているソフトウェア・クオリティ/セキュリティ分野での事業基盤を強化し、ソフトウェア開発工程に厳格なソフトウェア・サインオフ・プロセスを確立するという構想の実現に寄与し、オーストラリアならびにアジア・パシフィックにおけるシノプシスの事業展開を拡大する。

Goanna Software 社は非常に拡張性の高いテクノロジを有しており、これにより、シノプシスのソフトウェア・インテグリティ・プラットフォームの基幹ソリューションであり業界をリードする静的コード解析ソリューションであるCoverity 製品を拡充する。Goanna Software 社のテクノロジは、最小限の労力でCoverity テクノロジに組み込むことができるため、その解析機能を短期間で拡充し、革新的なクオリティ/セキュリティ・カバレッジをさらに強化することができる。また、車載ソフトウェア向けの厳格な標準規格であるMISRA を始めとする各種コーディング標準規格への準拠性の拡充を目指すシノプシスの取り組みも加速することとなる。さらに、Goanna Software 社のテクノロジを活用してCoverity Software Development Kit （SDK）を強化することにより、ソフトウェア開発者は、特定のユース・ケースに対処するための特殊な静的解析ルールやチェッカを容易に開発できるようになる。

シノプシス ソフトウェア・インテグリティ・グループ 上級副社長兼ジェネラルマネージャ Andreas Kuehlmann は、次のように語っている。「ソフトウェアは、高度な安全性が要求される多くのシステムにおいて重要な役割を果たしており、ソフトウェア・コードのクオリティとセキュリティを確保するためのより厳格な標準規格やメカニズム改善が不可欠となっています。Goanna Software 社のテクノロジを取り込むことにより、当社の静的コード解析ソリューションを強化改善し、業界標準規格対応やカスタマイズ性を向上させ、拡大し続ける業界ニーズにお応えしてまいります」
買収条件の詳細は公表していない。

シノプシスは、ソフトウェアの品質とセキュリティを向上させる最先端のソリューションをソフトウェア・インテグリティ・プラットフォームとして提供している。解析自動化/テスト技術を駆使したこの包括的な開発プラットフォームは、ソフトウェア開発プロセスにシームレスに組み込むことができ、ソフトウェア開発サイクルの早期段階でソフトウェア品質上の問題点やセキュリティ脆弱性、規格準拠性の問題を検出/修正し、ソフトウェア・サプライ・チェーンを通じて問題点を可視化しセキュリティ対策を確かなものとすることができる。

シノプシスについて
Synopsys, Inc.（Nasdaq上場コード:SNPS）は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域（Silicon to Software）をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化（EDA）ソリューションならびに半導体設計資産（IP）のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第16 位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC（system-on-chip）設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan　より入手可能。