次世代プラットフォーム Neoverse V1ならびにN2の開発リスク削減とPPA最適化に向けたEDAソリューション、IP、リファレンスフローの開発で、Arm社がシノプシスとの戦略的提携を強化
概要
2021年4月27日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、Neoverse V1ならびにN2プラットフォームを含むArmプロセッサ・ベースSoC開発に向けて最適化された設計/検証ソリューション、シリコンIP、ソフトウェア・セキュリティ/クオリティ・ソリューション、リファレンスフローの提供のために、戦略的提携を強化拡充したことを発表した。今回の戦略的提携により、両社の顧客企業各社は、低消費電力な高性能コンピューティングやAIなどのシステムのソフトウェア開発、ハードウェア/ソフトウェア協調検証、Armベース・ハードウェア設計にかかる期間を短縮することが可能となる。
またこの提携を通じて、Arm社は、シノプシスのDesignWare Interface IPポートフォリオとArm Neoverseプロセッサとの性能/インターオペラビリティ/コンプライアンス・テストを早期に開始可能となり、高性能コンピューティングやAIシステムに向けたArmベース製品の開発期間短縮が可能となる。また、製品ロードマップの面でも両社の緊密な連携が実現し、Arm Neoverseプラットフォームに固有のコンピューティング機能に合わせてシノプシスのインターフェイスIPソリューションにエンハンスメントを施してシステム・パフォーマンスを最大化することが可能となる。両社の顧客企業は、公開された性能/インターオペラビリティ解析レポートを活用して、開発成功を事前に予測するためのプレ・シリコン検証を実行できる。
Arm社 Infrastructure Line of Business担当上級副社長 兼 ジェエネラルマネージャー Chris Bergey氏は次のように語っている。「当社は、高性能コンピューティングやデータセンター分野での最善の選択肢となるべく10年に渡って取り組みを続けてまいりました。その明確なビジョンの下に、こういったセグメントのマーケット・リーダーになる準備を重ねています。シノプシス社との協業強化により、インターオペラビリティが確保された、他社にはないエンドto エンド・ソリューションを確立し、消費電力/性能/機能/面積が最適化されたArm Neoverseプラットフォームを実現できます」
Arm社とシノプシスは、設計、シリコンIP、検証、エミュレーション、仮想ならびにFPGAベース・プロトタイピング、ソフトウェア・セキュリティといった広範囲をカバーする協業を展開している。シノプシスは、急成長中のマーケット・セグメントの要求に、欠かせない統合ソリューションで応えるべく、最適化された設計フロー、包括的な設計メソドロジ、そしてプロフェッショナル・サービスを提供している。シノプシスのFusion Design PlatformTM、Custom Design Platform、Verification Continuum® Platform、DesignWare IP、Polaris Software Integrity PlatformTMから成るフルフローのハードウェア設計/ソフトウェア開発ソリューションを活用することにより、両社の顧客企業は、ArmベースSoCの消費電力/性能/面積の最適化を達成することが可能となり、高度に差異化した製品をマーケットに投入することができる。
シノプシス デジタル・デザイン・グループ ジェネラルマネージャー Shankar Krishnamoorthyは次のように述べている。「半導体企業ならびにシステム・メーカー各社様では、高性能コンピューティング、データセンター、エッジ端末、AIなどに向けた最も複雑なデザインの開発目標を達成するために、当社と、Arm社をはじめとする当社のエコシステム・パートナー様が提供するソリューションをご活用いただいています。Arm社との最新の提携を通じ、テクノロジ・ドリブンなメソドロジ開発に向けた緊密な協業を継続し、次世代のArmベース製品に活用できる設計/検証最適化ソリューション、IPソリューション、ソフトウェア・セキュリティ/クオリティ・ソリューションをご提供してまいります。これにより両社のお客様各社では、厳しい開発目標を達成し、製品の市場投入にかかる期間を短縮することが可能となります」
参考情報
早期適用企業各社によるテープアウト成功を実現した両社のコラボレーションに基づくインプリメンテーション・スクリプトやリファレンス・ガイドを提供するQuickStart Implementation Kits(QiKs)は、Fusion Compilerが提供する設計テクノロジのメリットを最大限に引き出し、より優れたPPAを、より短期間で実現可能にする。両社で共同開発したArmコア向けQiKsは、Arm support hub経由もしくはSynopsys SolvNetよりダウンロード可能である。
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、業界で最も広範囲をカバーしたアプリケーション・セキュリティ・テスティング・ソリューションならびにサービスを提供しているS&P 500カンパニーである。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、よりセキュアでハイ・クオリティなコードを開発しているソフトウェア開発者に、革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。
詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。
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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
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