500億超のトランジスタを集積したデザインに対し、VCSが最高の検証処理能力を提供
2020年7月20日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、Graphcore社がシノプシスのシミュレータ VCSとデバッグ・ソリューション Verdi®を用いて、同社が最近発表した革新的なIntelligence Processing Unit(IPU)であるColossusTM GC200の検証タスクを達成したことを発表した。同社のこの第二世代IPUは、史上最も複雑なプロセッサであり、594億トランジスタを集積し1,472個のプロセッサ・コアで構成されている。Graphcore社はVCSを用いて、膨大な数の並列処理を実行してマシン・インテリジェンス業務を可能にするIPUデザインの検証処理能力を大幅に向上させた。
Graphcore社 シリコン担当副社長 Phil Horsfield氏は次のように語っている。「当社のIPUアクセラレータ・デザインを包括的に検証するためには、数千もの複雑なテスト・シナリオに基づいて膨大なシミュレーション・リグレッションを実行できる能力が求められます。シノプシス社のVCSとVerdiによるインタラクティブ・デバッグは、当社の大規模デザインに最適なソリューションでした。これにより当社の検証チームは、リグレッション・テストにかかる時間を短縮し、検証工程での生産性を大幅に向上させることができました」
Graphcore社のColossus GC200は、マシン・インテリジェンス業務の実行のためのIPUであり、現在そして将来のマシン・インテリジェンス用途に対応できる最高性能かつ最も柔軟性の高いプラットフォームとなっている。VCSは、シングル・プロセッサ・コアでのシミュレーション実行と比べて、シミュレーション速度を2~5倍向上させるメニーコア・アーキテクチャをフル活用して、大規模デザインに対するシミュレーション能力を大幅に向上させることができる。またデバッグ・ソリューションであるVerdiとのネイティブ統合により、複雑なAIプロセッサSoCに付き物の面倒で困難なデバッグ工程を自動化することができる。
シノプシス ベリフィケーション・グループ マーケティング&ビジネス・デベロップメント担当副社長 Rajiv Maheshwaryは次のように述べている。「シノプシスは、AIチップ・デザインの検証チームとの協業を通じて、シミュレーション技術におけるリーダーシップを強化し続けています。こうした検証チームでは、高度に差異化したデザインを実現するために、これまで以上に高性能/高効率な検証ソリューションを必要としています。VCSとVerdiの組み合わせにより、検証効率を大幅に向上させることができるため、この急速に進化を遂げている重要なマーケット向け製品の市場投入にかかる期間を数か月単位で短縮することができます」
関連情報
機能検証シミュレータ VCSについての詳細は下記より入手可能。
https://www.synopsys.com/ja-jp/verification/simulation/vcs.html
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。
詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。
# # #
Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標または商標です。
その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。
<お問い合わせ先>
日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-6746-3940 FAX: 03-6746-3941