ニュースリリース - 2024年5月6日

シノプシス、ソフトウェア・インテグリティ・グループ事業の Clearlake Capital社とFrancisco Partners社への売却で正式契約を締結

概要

• ソフトウェア・インテグリティ・グループは、アプリケーション・セキュリティ・テスト・ソフトウェアのリーディング・プロバイダとして新たに独立企業となる
• 売却金額は最大21億ドル規模となり、必要な規制当局の承認を含む慣習的な完了手続きを経て、2024年下半期の完了を予定
• シノプシスは、シリコン to システム戦略の加速と、中核事業であるEDAならびにIP事業の推進に注力

2024年5月6日カリフォルニア州サニーベール発 - シノプシス（Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS）は本日、世界的なプライベート・エクイティ・ファームであるClearlake Capital Group, L.P.社（以下、Clearlake）ならびにFrancisco Partners社と、ソフトウェア・インテグリティ・グループ事業の売却について最終契約を締結したことを発表した。売却金額は最大21億ドルで、これには、Francisco PartnersとClearlakeが1つ以上の流動性のある取引に関連して特定の収益率を達成した場合に支払われる最大4億7500万ドルの現金が含まれる。手続き完了後、ソフトウェア・インテグリティ・グループ事業はアプリケーション・セキュリティ・テストのソフトウェア・プロバイダとして新たに独立企業となる。

現在のソフトウェア・インテグリティ・グループの経営陣は売却完了後、新たに独立した非公開企業を率いる予定である。新会社の名称は後日発表される。シノプシスは、ソフトウェア・インテグリティ・グループの従業員、お客様各社、パートナー各社にとって円滑な移行に取り組んでいる。

シノプシス　社長 兼 CEO　Sassine Ghaziは、次のように述べている。「Clearlake社ならびにFrancisco Partners社は、成長するソフトウェア・プラットフォームへの投資において高い実績を挙げており、世界トップクラスの独立系ソフトウェア・セキュリティ・プロバイダとしてこのビジネスを成長させ続けていく上で理想的なパートナーです。シノプシスにとって今回の決断は、当社のコア・ビジネスのかつてない高成長の機会に注力するためのものであり、シリコンとシステムのエンジニアリングを融合し、AIにより広がりゆく知の時代をテクノロジ研究開発によって切り開いていくためのものです」

Francisco Partners社　共同創業者 兼 CEO　Dipanjan “DJ” Deb氏は、次のように語っている。「アプリケーション・セキュリティ・テスト・ソリューションのリーディング・プロバイダであるソフトウェア・インテグリティ・グループの独立に向けて、シノプシス社と提携できることをうれしく思います。当社は、大手テクノロジ企業と協力してその事業部門を切り離し、独立した企業として事業への集中と柔軟性を高められるよう支援してきた長い歴史があります。Francisco Partners Consultingのオペレーティング・チームが、リソースと専門知識を活かして成長加速をお手伝いします」

Clearlake社　共同創業者 兼 マネージング・パートナー　 Behdad Eghbali氏は、次のように語っている。「セキュリティが DevOps ワークフローに組み込まれるに連れ、アプリケーション・セキュリティ・テスト・プロバイダの需要と重要性は高まり続けるでしょう。当社は、ClearlakeのO.P.S.^®フレームワークを活用して業務を強化し、ソフトウェア・インテグリティ・グループが提供している強力な製品群を基に独立企業の新たな成長を促進していきます」

Clearlake社　パートナー　Prashant Mehrotra氏、ならびに、プリンシパル　Sean Courtney氏は、次のように語っている。「生成AIテクノロジの進歩は、遅かれ早かれソフトウェア開発ライフサイクルに大きな変革をもたらすでしょう。コード生成の速さは加速し、新たな形態のソフトウェア・リスクをもたらす可能性があります。ソフトウェア・インテグリティ・グループが持つアプリケーション・セキュリティ・テストの強力な製品ポートフォリオは、開発者のワークフローにセキュリティを統合する各種ツールを企業顧客に提供しています。これにより開発者は、生成AIから生じるリスクを含むサイバーセキュリティ・リスクを最小限に抑え、高品質で安全かつコンプライアンスに準拠したコードを作成できるようになり、市場で高まるニーズに直接対応できるようになります」

Francisco Partners社　パートナー　Brian Decker氏ならびにEvan Daar氏は、次のように語っている。「企業の開発部門とセキュリティ対策部門は、ダイナミックに変化する対処の難しい脅威に直面しており、ソフトウェア・アプリケーションの品質とセキュリティを確保することは、戦略上の最優先事項となっています。シノプシス社のソフトウェア・インテグリティ・グループは、アプリケーション・セキュリティ・テスト・ソリューションのリーダーであり、ソフトウェア開発者やセキュリティ担当者がミッション・クリティカルなソフトウェア・アプリケーションを安全に保護するために必要となる包括的なプラットフォームを提供しています。我々は、ソフトウェア・インテグリティ・グループを率いる人々と協力し、独立企業として成長とイノベーションを加速させることを楽しみにしています」

シノプシスのソフトウェア・インテグリティ・グループは、ソフトウェアを開発/提供するための手法の転換を実現する統合ソリューションを提供している。これにより開発チームは、リスクを最小限に抑えながらイノベーションを加速することが可能となる。シノプシスが業界をリードするソフトウェア・セキュリティ対策ツール・ポートフォリオならびにサービスは、世界で最も包括的なソリューションであるだけでなく、サードパーティー並びにオープンソースのツールとの相互運用も実現している。そのため、企業/団体は、現在使用している開発ソリューションを活用しつつ、自社に最適なセキュリティ対策手法を構築することができる。

この手続きはシノプシスの取締役会において全会一致で承認されたもので、必要な規制当局の承認を含む慣習的な完了手続きを経て、2024年下半期の完了を予定している。

アドバイザー

J.P. Morgan社がシノプシスの財務アドバイザーを、Cleary Gottlieb Steen & Hamilton社が法務アドバイザーを務めている。Evercore社、Deutsche Bank社、Barclays社はClearlake社とFrancisco Partners社の財務アドバイザーを務めている。Sidley Austin社はClearlake社とFrancisco Partners社の首席法務アドバイザーを務めている。Simpson Thacher & Bartlett社もFrancisco Partnersのアドバイザーを務めている。

シノプシスについて

シノプシス（Nasdaq: SNPS）は、電子設計自動化からシリコンIP、システム検証ならびに妥当性確認に至る、信頼性の高い包括的なシリコン to システム設計ソリューションの提供により、広がりゆく知の時代を切り開いている。幅広い業界の半導体およびシステム開発企業との緊密な協業を通じて、その研究開発能力と生産性を最大限にまで高め、明日の創造力に火をつける今日のイノベーションに貢献している。

詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。

Clearlakeについて

Clearlakeは、2006年に設立、プライベート・エクイティ、クレジット、その他の関連戦略を総合的に運用する投資会社である。セクターに特化したアプローチで、Clearlakeの業務改善手法であるO.P.S.によってメリットを得ることができるダイナミックなビジネスに忍耐強く長期的な資金を提供することで、経験豊富な経営陣との提携を目指している。Clearlakeは現在750億ドル以上の運用資産を有しており、シニア・インベストメント・プリンシパルは400件以上の投資を主導または共同主導してきた。カリフォルニア州サンタモニカに本社を置き、テキサス州ダラス、英国ロンドン、アイルランド・ダブリン、シンガポールに関連会社を持つ。

詳細はwww.clearlake.comより入手可能。

Francisco Partnersについて

Francisco Partnersは、テクノロジおよびテクノロジを活用したビジネスとの提携を専門とする世界有数の投資会社である。約25年前の設立以来、400社以上のテクノロジ企業に投資しており、テクノロジ業界で最も積極的かつ長年の投資家の1社となっている。現在までに約450億ドルの資金を調達しており、その深いセクター知識と事業運営に関する専門知識によって企業の潜在能力を最大限に発揮させることができる機会に投資している。

詳細はwww.franciscopartners.comより入手可能。