ニュースリリース - 2018年1月29日

ARCベース・システムのソフトウェア開発を効率化するシノプシス ARC HS Development Kit

シリコン実装済みのハードウェア・プラットフォームと、多岐に渡るI/O、幅広いソフトウェア群の提供により、高性能な組込みアプリケーション向けSoCの開発期間を短縮

 

概要

  • 最大1GHzで動作し、多岐に渡るインターフェイスを提供するクワッド・コアARC® HS Development KitがARC HS3xプロセッサ・ベース・システムのソフトウェア早期開発を実現

  • Pmod、Arduino、mikroBUS、シノプシスHAPS®コネクタ経由で拡張可能なDevelopment Kitにより、必要な機能を容易に追加

  • 無償のオープンソース・ソフトウェアを幅広く提供するARC LinuxならびにFreeRTOS ベースのembARC Open Software Platform

 

2018年1月29日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、ARC HSプロセッサ・ファミリー向けソフトウェアの開発期間を短縮するDesignWare® ARC HS Development Kitの提供開始を発表した。embARCウェブサイト経由で提供される幅広いembARCオープンソース・ソフトウェアを活用でき、すぐに使用開始できるソフトウェア開発プラットフォームとなっているため、開発者はSoCの完成前の段階でソフトウェア開発に着手することができる。この開発キットには、TSMC 28 HPMプロセスで実装したマルチコアARC HSベースのチップが搭載されており、Ethernet、USB、SDIO、I2C、SPI、UART、GPIOといった各種インターフェイスのほかVivante GC7000 Nano Ultra GPUも実装している。またWiFiやBluetoothモジュールも基盤実装している。ARC HSプロセッサと包括的なぺリフェラルのこうした組み合わせにより、ソフトウェア開発者は、必要な全ての機能が実装されたプラットフォーム上で、複雑なソフトウェアの開発/デバッグを実行することができるようになる。

 

ARC HS Development Kitは、単一の開発ボードに、ARC HS34プロセッサをシングルもしくはデュアル・コア構成で、あるいはARC HS36ならびにHS38プロセッサをシングル/デュアル/クワッド・コアの構成で柔軟にコンフィギュレーションできる。ARC HSプロセッサは1GHzで動作し、ソフトウェアを完全にロードできる4GBのDDRメモリーも搭載している。この開発キットにより、ソフトウェア開発を直ちに開始でき、Linuxカーネル、Yocto、Buildrootシステムもサポートしているため、Linuxアプリケーションの開発にも即座に着手できる。無償提供のembARC Open Software Platformからは、各種ドライバ、FreeRTOS、ミドルウェアが提供されており、白紙状態から、もしくはRTOSベースでの組込みアプリケーション開発やIoTアプリケーション開発を短期化できる。ARC HS Development Kit向けの全てのソフトウェアはembARCウェブサイトから入手できる。embARCウェブサイトは、組込み開発者のための包括的なリソース環境である。無償のオープンソース・ソフトウェアやツールを一箇所から入手できるため、ARCプロセッサ向けソフトウェアの開発を迅速に進めることができる。

 

ARC MetaWare Development Toolkitも、ARC HS Development Kitをサポートしており、これにより、高度に最適化された高密度なコードの開発ならびにデバッグを実行できる。ARC向けGNU ToolchainもARC HS3xプロセッサをサポートしている。またARC HS Development Kit は、HapsTrak™コネクタ経由でシノプシスのFPGAベース・プロトタイピング・システムであるHAPSと容易に接続することができるため、プラットフォームを拡張して新たなIPのプロトタイピングや必要なドライバの開発を進めることができる。さらに、Digilent Pmod、Arduino、mikroBUSコネクタを介して拡張することもできる、

 

シノプシス IPマーケティング担当副社長 John Koeterは次のように述べている。「組込みシステムはますます複雑化してきており、SoC開発を迅速に進めるには、ハードウェアとソフトウェアによる統合ソリューションが不可欠となっています。ARC HS Development Kitは、すぐに使える開発プラットフォームと、包括的な無償のオープンソース・ソフトウェア、ドライバ、OSを開発者に提供するソリューションであり、開発期間と工数の削減を支援します」

 

提供可能時期

ARC HS Development Kitは、既に提供を開始している。

詳細情報は下記より入手可能。

https://www.synopsys.com/designware-ip/processor-solutions/arc-processors/arc-ecosystems.html

 

DesignWare IPについて

シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIPのリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP群は、ロジック・ライブラリ、組込みメモリー、組込みテスト、アナログIP、有線・無線通信向けインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、セキュリティIP、組込みプロセッサ・コアとそのサブシステムで構成されている。IPに関連するソフトウェア開発とハードウェア/ソフトウェア統合を容易にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IPプロトタイピング・キット、IP向けソフトウェアの開発キット、IPサブシステムを提供している。DesignWare IPは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。

詳細情報はhttps://www.synopsys.com/designwareより入手可能。

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。

詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。

 

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<お問い合わせ先>

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充

TEL: 03-6746-3940                  FAX: 03-6746-3941