ニュースリリース - 2018年4月17日

シノプシス、デスクトップ・タイプのプロトタイピング・システムを追加 プロトタイピング・ソリューション HAPSファミリーを拡充

すぐに使えるインターフェイス機構の搭載によりデザイン間の通信を実現し、高性能なプロトタイプ開発を可能にするHAPS-80D

 

要旨

  • HAPS®-80の抜きん出た性能を継承したデスクトップ・タイプの使い易いプロトタイピング・ソリューション

  • ソフトウェア・デバッグとデザイン間通信を可能にする組込みデザイン・インフラ

  • プロトタイピング自動化フローの提供により、短期間でのプロトタイプ開発を実現 

  • 実機IOに則した広範囲にわたるドータ・ボードの提供によりソフトウェア開発とシステム・バリデーションが加速

  •  

2018年4月17日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、中規模SoCのプロトタイプ開発を支援するHAPS-80 Desktop(HAPS-80D)の提供開始を発表した。HAPS-80Dは、1,500以上ものシステムで活用されているプロトタイピング・ソリューション・ファミリー HAPS-80をベースに開発されている。デザイン間の相互通信を直ちに開始するためのインターフェイスが組み込まれているため、すぐに使用開始できる高性能プロトタイピング・ソリューションとなっており、ソフトウェア開発とシステム・バリデーションにかかる期間を短縮することができる。

 

 

ソフトウェア・デバッグとデザイン間通信を可能にするデザイン・インフラを組み込んだ
デスクトップ・タイプのプロトタイピング・ソリューション HAPS-80D
(幅, 奥行き, 高さ = 334.6mm, 373.5mm, 124mm)

Maxio Technology社 副社長 Guoyang Li氏は次のように語っている。「当社は、コンシューマならびにエンタープライズ機器向けに先進のSSDコントローラを開発しています。高性能な統合プロトタイピング・ソリューションのHAPSをデスクトップで活用することにより、当社の開発エンジニアは、ソフトウェア開発と実機に則したインターフェイス・テストを加速させることができました」

 

HAPS-80Dは、中規模SoC向けのプロトタイピング・システムとして開発されており、短期間でのプロトタイプ開発や、GPIO、UARTs、その他の多岐に渡るSoCぺリフェラルをサポートする組込みデザイン・インフラによる実機ベースのデザイン間通信を実現する。HAPS-80Dが提供するIOは柔軟性に富んでいるため、複数FGPAにまたがって実装されたデザインの最適な接続を実現することができる。また、シノプシスのSoCデバッグ・プラットフォーム Verdi®や、CoreSight、JTAG20、MICTOR 38を介したソフトウェア・デバッガとのダイレクト接続をサポートするHAPS GSV(Global State Visibility:非侵入型のレジスタ値可視化テクノロジ)を活用したデバッグ・インフラも組み込まれている。

 

HAPS-80Dは、システム結合と1.4 Gbps(単体ベース)のデータ転送を実現するHSTDM(High-Speed Time-Domain Multiplexing)テクノロジにより、業界最速のFPGA間通信機能を提供している。またデザイン分割/プロトタイピング自動化フローにより、規模/複雑性の拡大に伴うデザイン拡張も容易である。さらにHAPS-80Dは、シノプシスのVerification Continuumプラットフォームを構成するソリューションの一角をなしており、VCS®によるシミュレーション、ZeBu®を使用したエミュレーション、HAPのプロトタイピングの各検証ソリューション間で検証対象のデザインを容易に共有できる。HAPS-80Dの活用により、設計/検証にかかる期間を数ヶ月短縮し、製品の市場投入時期の目標を達成することができる。

 

シノプシス ベリフィケーション・グループ エンジニアリング担当副社長 Benoit Lemonnierは、次のように述べている。「Maxio Technology社のような業界を代表するリーディング・カンパニー各社では、開発対象のSoCに必要となるIO接続や動作性能をバリデーションするために、統合型のプロトタイピング・ソリューションを求める声が高まっています。当社は、ソフトウェア開発とシステム・バリデーションの短期化に主眼を置いた高性能なデスクトップ・タイプのプロトタイピング・ソリューション HAPS-80Dのご提供を通じて、こうしたソフトウェア開発者やシステム開発者の生産性向上に貢献し、開発期間短縮を実現します」

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。

詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。

 

# # #

 

Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標または商標です。

その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。

 

<お問い合わせ先>

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充

TEL: 03-6746-3940                  FAX: 03-6746-3941