ニュースリリース - 2011年9月30日

ARMとシノプシス、ARM Cortexプロセッサ・モデルの販売・開発で合意

シノプシスが、ARM Fast Modelsの販売権とARM® CortexTMプロセッサのファスト-タイムド・モデルの開発権を取得

2011年9月29日 英国ケンブリッジならびにカリフォルニア州マウンテンビュー発 
-英ARM社(ロンドン株式市場上場コード:ARM、Nasdaq上場コード: ARMH)とシノプシス(Nasdaq上場コード:SNPS)は、ARM Fast Modelsの販売権とARM Cortexプロセッサ・ファミリーのモデル開発権をシノプシスに付与する契約を締結したと発表した。ARMベースSoC開発エンジニアは、これらのARMモデルとシノプシスのDesignWare TLM、SystemC TLM Library、Virtualizerを用いて作成したバーチャル・プロトタイプを活用することによって、ARMベースのチップ向けの組込みソフトウェア開発期間を最大9ヶ月短縮できるようになる。ARM Fast Modelsと、その他のARMトランザクションレベル・モデル(TLM)は、本日公開されたポータルサイトTLMCentral上にもラインナップされている。

ARM システム・デザイン部門上級副社長 John Cornishは、次のように語っている。「当社のFast Modelsとソフトウェア・ツール、そしてシノプシス社のバーチャル・プロトタイピング・ソリューションを組み合わせることにより、ARMベースSoCの開発者の皆様に強力なソリューションをご提供できるようになります。これまでもシノプシス社のソリューションとARM Fast Modelsの組み合わせは、シノプシス製品をご利用のARMパートナー各社に、組込みソフトウェア開発を効率化する上で多大なメリットを提供してきました。今回の契約は、当社とシノプシス社の最新製品をカバーするもので、両社共通のお客様のハードウェア/ソフトウェア統合検証の効率化を実現するものです」

ARMプロセッサ・モデルとシノプシスのバーチャル・プロトタイピング・ソリューション Virtualizer、そして多岐にわたるトランザクションレベル・モデルを使用することにより、ARMベースSoC開発チームは、バーチャル・プロトタイプを短期間で作成し開発チーム内で共有できるようになる。今回の契約により、シノプシスはARMが同社の基準に則って検証したCortexプロセッサのARM Fast Modelsを販売できるようになる。また、TrustZone®やVector Floating Point(VFP)などのARMの最新テクノロジも組み込んだモデリングも可能となる。開発チームは、Virtualizerが提供する先進のデバッグ機能/解析機能に加えて、これらのモデルを早期に入手し、その高いモデル性能を活用できるようになる。その結果、バーチャル・プロトタイプの開発期間を短縮し、実チップが入手可能になる最大12ヶ月前の段階でソフトウェア開発に着手できるようになる。

またシノプシスが開発するARMプロセッサのファスト-タイムド・モデルにより、ARMベースSoC開発チームは、RTLシミュレーションやエミュレーションより遥かに高速なシステム・シミュレーションを開発初期段階で実行できるようになる。このファスト-タイムド・モデルは、システム全体の性能を包括的に最適化するのに不可欠なタイミング情報を持ったモデルであるにもかかわらず、マルチコア対応も含めた複雑なソフトウェアの実行に適したシミュレーション・スピードも提供する。

提供開始時期
CortexプロセッサのARM Fast Modelsは、既にシノプシスにて販売を開始している。ARMプロセッサのファスト-タイムド・モデルについては、シノプシスより情報提供を開始している。ARMとシノプシスが提供するFast Modelsならびにその他のTLMに関する情報は、トランザクションレベル・モデル情報を集約した初のオープンサイト TLMCentralより入手できる。設計ツール、モデル、技術サービスで構成されるシノプシスのバーチャル・プロトタイピング・ソリューションについての詳細な情報はhttp://www.synopsys.com/JP2/Prototyping/VirtualPrototyping/Pages/default.aspxより入手可能。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。

ARMについて
ARMは、ワイヤレス、ネットワーク、コンシューマ・エンターテイメント・ソリューションからイメージング、自動車、セキュリティ、そしてストレージ機器といった高度なデジタル製品のコアとなる技術をデザインしています。ARMが提供する総合的な製品・IP(知的財産)には、32 ビット組込みRISCマイクロプロセッサ、グラフィックス・プロセッサ、ビデオ・エンジン、組み込みソフトウエア、セルライブラリ、組み込みメモリ、高速コネクティビティ製品、ペリフェラル、開発ツールが含まれます。ARMは、総合的なデザインサービス、トレーニング、サポート、メンテナンスとARMの幅広いパートナーコミュニティと共に、信頼性の高い製品を迅速に市場へ投入するためのトータルシステムソリューションを、大手エレクトロニクス企業に提供しています。ARMについて詳しくは当社日本語Webサイト(http://arm.com/ja/)や、以下リンク(英語)をご覧ください。

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Synopsys、Virtualizerは、Synopsys, Inc.の登録商標もしくは商標です。
ARMはARM Limitedの登録商標です。MaliはARM Limitedの登録商標です。「ARM」とは、ARM Holdings plc、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社であるARM Inc.、ARM KK、ARM Korea Limited.、ARM Taiwan Limited、ARM France SAS、ARM Consulting (Shanghai) Co. Ltd.、ARM Germany GmBH、ARM Embedded Solutions Pvt. Ltd.、ARM Norway, AS、ARM Sweden AB
の全部または一部を意味します。
その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。 

<お問い合わせ先> 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ  藤井 浩充
TEL: 03-6746-3940   FAX: 03-6746-3941

アーム株式会社 マーケティングコミュニケーション  飯塚 聖子
TEL:045-477-3117   FAX:045-477-5261

ホフマン ジャパン株式会社 (アーム(株)PR代理店)  松田 紘見、 小倉 徳行
TEL:03-5159-2145   FAX:03-5159-2166