ニュースリリース - 2016年6月2日

ARM Cortex-A73 CPUならびにMali-G71 GPUの早期適用企業がシノプシスのIC Compiler II を使ってテープアウトを達成

Galaxyデザイン・プラットフォームを用いたARM Cortex-A73 リファレンス・インプリメンテーションを提供

概要

  • ARM® Cortex®-A73 CPU ならびにMaliTM-G71 GPU の早期適用企業が、Design Compiler® Graphical ならびにIC CompilerTM II を使ってテープアウトを達成
  • GalaxyTMデザイン・プラットフォームを構成するツールが、ARM 社の最先端モバイル・プロセッサ・コアのインプリメンテーションで世界最高水準の設計生産性と結果品質を達成
  • ARM Artisan®スタンダードセル、メモリー、ARM POP IPTMを組み込んだCortex-A73 のGalaxy デザイン・プラットフォーム・ベース・リファレンス・インプリメンテーションを、スクリプト / フロアプラン / 関連ドキュメントも含めて提供
  • 早期適用企業各社は、バーチャル・プロトタイピング・ソリューション VirtualizerTM、FPGAベース・ハードウェア・プロトタイピング・ソリューション HAPS®、ARM CoreLinkTM CCI-550 キャッシュ・コヒーレント・インターコネクト対応のVC Verification IP(VIP)で構成するシノプシスの検証ソリューションも活用


2016年5月29日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – 
シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、最上級のモバイル体験を実現する最新のCPU ARM Cortex-A73 ならびにGPU ARM Mali-G71 のインプリメンテーションに向けて早い段階からARM 社との協業を実施し、早期適用企業各社が最先端FinFET プロセスでのテープアウトを達成したことを発表した。また、この協業を通じ、ARM Artisan スタンダードセル、メモリー、ARM POP IP を組み込んだCortex-A73 のリファレンス・インプリメンテーションの提供も開始した。これにより、Design Compiler Graphical テクノロジ、IC Compiler II、その他のGalaxy デザイン・プラットフォーム構成ツールが提供する最新設計機能を活用して、設計生産性と最適な消費電力/性能/面積(PPA)を達成することができる。

ARM 社 CPU & メディア・プロセッシング・グループ ジェネラルマネージャー James McNiven 氏は、次のように語っている。「Cortex-A73 ならびにMali-G71 をはじめとする当社のモバイル向け最上位製品は、最高レベルのピーク・パフォーマンス継続性と効率性が要求される仮想現実 / 拡張現実 / 4Kアプリケーションを実現するソリューションです。早期段階から進めてきた当社とシノプシス社との協業を通じ、両社共通のお客様各社は、Galaxy デザイン・プラットフォームが提供する最新機能を活用して次世代の主力モバイル・デバイスに求められるPPAを達成することができるようになりました」

ARM 社のモバイル向け最上位CPU の早期適用企業は、Cortex-A73 の4コア・リファレンス・インプリメンテーションと、Galaxy デザイン・プラットフォームが提供する下記のような主要機能を活用して、高度なPPAを達成することができる。

  • Design Compiler Graphical のマルチビット・レジスタ推定ならびに配線考慮の論理合成により、消費電力と配線密集を大幅に削減し、実行時間を20%削減
  • IC Compiler II のレイヤ考慮のコンカレント・クロック / データ最適化ならびに最先端配線オプションにより、シグナルインテグリティの影響を最小化し、動作周波数を向上
  • 論理合成 / 配置配線 / サインオフ検証を通じて実行できる最先端のパラメトリック・オンチップ・バリエーション(AOCV/POCV)解析により、最高のタイミングと消費電力を実現
  • IC Compiler II と協調動作するPrimeTime®のタイミング / リーク電流ECO フローにより、性能を犠牲にすることなく消費電力を20%削減
  • フローを通じた包括的な階層設計機能により、インプリメンテーションにかかる期間を短縮
  • UPF フローにより、マルチ・ボルテージ・リファレンス・デザインの設計と検証で最適なパワーマネージメントを実行
  • 包括的なマルチコーナー/マルチモード(MCMM)最適化とサインオフ解析


ARM 社の最上位モバイル・プラットフォームの早期適用企業は、下記のようなシノプシス検証ソリューションを活用することができる。

  • Cortex-A73 のARM Fast Model をはじめ各種ARMプロセッサをサポートするVirtualizer Development Kit(VDK)
  • HAPS による、Cortex-A73 ならびにMali-G71 のFPGAベース・プロトタイプ作成
  • ARM CoreLink CCI-550 キャッシュ・コヒーレント・インターコネクトをサポートし、システムレベル・テストスイート / システム・モニター / プロトコル考慮のデバッグならびに性能測定機能を提供するARM AMBA® のVC VIP


シノプシス デザイングループ 主席上級副社長兼ジェネラルマネージャー Antun Domic は、次のように述べている。「当社とARM 社は20 年以上にわたって協業を重ね、最適化済みの設計ソリューションの提供を通じて、お客様各社の開発成功を支援してまいりました。ARM 社の最新のCortex-A73 ならびにMali-G71 での協業の成果により、お客様は、Galaxy デザイン・プラットフォーム構成ツールが提供する他に抜きん出た革新的な設計機能を活用して、開発対象の最上位製品で業界最高水準のPPAを達成できるようになりました」

提供可能時期ならびに参考情報
シノプシスの顧客企業は、ARM Cortex-A73 CPUならびに各種ARM コアのリファレンス・インプリメンテーションをhttp://solvnet.synopsys.com/arm-ri よりダウンロードすることができる。 Cortex-A73 のARM Fast Model をはじめ各種ARM プロセッサをサポートするVirtualizer Development Kitも、既に提供を開始している。

Cortex-A73 ならびにMali-G71 をサポートするFPGAベース・ハードウェア・プロトタイピング・ソリューション HAPS も、既に提供を開始している。

ARM CoreLink CCI-550 キャッシュ・コヒーレント・インターコネクトをサポートするARM AMBA のVC VIPも、既に提供を開始している。

またシノプシスは、ARM プロセッサ・ベースのデザインに取り組む設計者に経験豊富なエキスパート・エンジニアによるプロフェッショナル・サービスも提供している。

シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15 位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。

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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標です。 
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<お問い合わせ先>

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
TEL: 03-6746-3940  FAX: 03-6746-3941