ニュースリリース - 2010年6月11日

シノプシス、Synfora社から高位合成テクノロジを買収

2010年6月10日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は、複雑なSoCやFPGAの設計に用いられるC/C++高位合成ツールのプロバイダーであるシンフォーラ社から、同社のテクノロジ、R&Dを含む技術陣、ならびに関連資産を買収したと発表した。今回の技術資産買収は、シノプシスのシステムレベル設計・検証ソリューション・プロバイダーとしての地位と、FPGAプロトタイピング・ソリューションを強化するものである。

シンフォーラ社のテクノロジを用いることにより、設計者は、ソフトウェア・プログラミング言語であるC/C++の記述からLSIハードウェア・ビルディング・ブロックを迅速に生成・合成できる。その合成可能容量や、動作周波数/面積/消費電力といった設計品質に代表されるシンフォーラのテクノロジの優位点は、既に最先端SoCデザインの製品化実績を持っている点である。シンフォーラ・ツールを採用されているお客様は、シンフォーラ・ツールとシノプシスのFPGA論理合成ツール Synplify PremierやGalaxyデザイン・プラットフォームとの統合環境を通じて、SoCやFPGA設計プロジェクトで大きなメリットを享受している。

シノプシス 上級副社長兼ソリューション・グループ・ジェネラル・マネージャーのJoachim Kunkelは、次のように語っている。「今回の買収により、業界で高い実績を持つC/C++高位合成テクノロジが当社のシステムレベル・ソリューションに加わることになり、当社が提供している包括的な機能ブロック生成・最適化ソリューションの幅がさらに広がることになりました。本件は、当社が明確に表明している“SoC設計、SW開発、HWとSWの統合、システム・バリデーションの課題を解決できるシステムレベル・ソリューションのリーディング・カンパニーであり続ける”というコミットメントの現れです」

買収手続きは既に完了している。買収条件の詳細は公表していない。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。

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Synopsys、Galaxy、Synplifyは、Synopsys, Inc.の登録商標です。
その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。

<お問い合わせ先> 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-6746-3940   FAX: 03-6746-3941