Optical Research Associates社の買収の一環として、LightToolsの最新バージョン7.1を発表
要 旨
2010年11月18日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は、照明設計解析ツールLightToolsの最新バージョンを発表した。LightTools 7.1 は、一般照明や自動車用照明をはじめとする照明関連機器の開発期間を短縮するための各種新機能を提供する。また、新しいユーザー・インターフェイスによりLightToolsの作業スペースと作業の柔軟性を大幅に改善、設計工程と検証工程を通じて設計者の生産性向上を支援する。
シノプシス オプティカル・ソリューション・グループ 副社長兼ジェネラルマネージャー George Bayzは、次のように語っている。「当社は、照明機器の性能をビジュアルに解析し最適化する作業を支援するため、今回の新しいバージョンにより、これまで同様優れた新機能をご提供します。より柔軟なユーザー・インターフェイス上で、新しい強力な解析機能を活用することにより、製品の色調品質、配光、その他の重要な性能指標のバリデーションにかかる期間を短縮することができます」
IES測光タイプA、Bのサポートと業界標準フォーマットの光度レポート生成
LightTools 7.1 では、新たにIES測光タイプAとタイプBをサポート、ファーフィールド受光器と面受光器での測定評価をそれぞれの測定方法に合わせて行える。これにより、自動車のヘッドライト、テールランプ、インテリア照明といった非回転対称の照明の解析を効率よく行えるようになる。またLightTools 7.1 では、業界標準のIESフォーマットでの光度レポートの自動生成ユーティリティも備えている。IES Indoor、Flood、Road Reportのすべてに対応している。
3Dモデルでの照度分布表示
LightTools 7.1 は、3Dデザインビュー上に照度分布ラスターチャートを表示できる新しい解析機能を提供、これにより受光器全体にわたって照度分布の形状と幾何学配置を迅速に確認できる。
CIE色差解析
今回新たに搭載したCIE色差解析により、空間メッシュ(受光面上の位置)、または角度メッシュ(光線が出射する角度方向)の色差計算や最適化が可能になる。これは、フラットパネル・ディスプレイやプロジェクター、バックライト・ディスプレイ、LEDを使用する一般照明機器の開発のように、ディスプレイ全体で均一な色分布を作り出す必要がある設計者にとって非常に有用な機能である。
ユーザー・インターフェイスの機能向上
LightTools 7.1 では、ユーザー・インターフェイスも改善されており、ワークステーション上の作業スペースをアレンジしたり、作業スペースを最大限に確保することができる。例えば、3Dデザインビューや解析チャートといった複数の画面を一つのウィンドウにまとめてタブで切り替えたり、逆にメイン・ウィンドウの外に出すことができる。これによりユーザーは、必要に応じて3Dデザインビューを最大の大きさで表示したり、タブのクリックで別のウィンドウを素早く開いたりといった柔軟な操作環境の設定が可能になる。あるいは、PropertyやPreferenceなどのダイアログ・ボックスをLightToolsウィンドウの外に出してセカンド・モニター上に表示させるといったことも可能である。
提供可能時期
LightTools 7.1 は、現在提供を開始しており、info@opticalres.comへのメール連絡で入手可能。
LightToolsについて
旧Optical Research Associates(ORA)社のLightToolsは、照明関連機器の仮想プロトタイプ作成、検証、最適化、写真精度のリアルなレンダリングを実行できる3Dのオプティカル・エンジニアリング&デザイン・ソフトウェアである。ORA社は現在シノプシスの一部門となっている。詳細な情報は、https://www.synopsys.com/optical-solutions.html より入手可能。
シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。
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Synopsys、LightTools、ORAは、Synopsys, Inc.の登録商標です。
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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
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