バーチャル・プロトタイピング・テクノロジのOEM供給を受け SoC FPGAデバイス向けソフトウェアの早期開発開始を可能にするVirtual Targetをアルテラ社が顧客に提供
2011年10月12日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 -エレクトロニクス・コンポーネントならびにシステムの設計・検証・製造に用いられるツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は、アルテラ・コーポレーション(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、社長兼CEO:ジョン・デイナ、日本法人: 東京都新宿区西新宿、代表取締役社長:日隈 寛和、NASDAQ:ALTR)の最新のSoC FPGA向けソフトウェア開発環境 Virtual Targetに、シノプシスの包括的かつ実績豊富なバーチャル・プロトタイピング・ソリューションが搭載されたことを発表した。Virtual Targetを活用することにより、アルテラ社のSoC FPGAベースのシステム上で稼動するソフトウェアの開発を、実機が完成する数ヶ月前から開始できるようになるため、開発期間と開発コストを削減できる。アルテラ社が、シノプシスのバーチャル・プロトタイピング・ソリューションを選んだ理由は3つある。包括的で実績豊富なテクノロジであること、マルチコア・デザインに対応した非常に生産性の高いデバッグ機能と解析機能を提供していること、そしてARM® 社のCortexTM-A9プロセッサやシノプシスDesignWare IPなどのトランザクションレベル・モデル群を豊富に取り揃えていることである。
アルテラ社 プロダクト&コーポレート・マーケティング担当副社長 Vince Hu氏は、次のように語っている。「ソフトウェアは複雑化を極めており、当社のお客様がSoC FPGAベースのデザイン向けにソフトウェア開発を行うにあたって、シノプシス社が提供するバーチャル・プロトタイピング・テクノロジをVirtual Target上で活用できるようになったことは大きな支援となります。当社の革新的なSoC FPGAテクノロジとシノプシス社の実績豊富なモデリング・ツールと専門技術の組み合わせにより、お客様は組込みソフトウェア開発をこれまでより早い段階で開始し、より短期間で完成できるようになります。さらに、シノプシス社のバーチャル・プロトタイピング・ソリューションが提供する強力なデバッグ/解析機能によってデザインに対する非常に高度な制御と可視性が確保されるため、マルチコア・デザインの開発を行っておられるお客様の開発効率は大幅に向上します」
SoC FPGA Virtual Targetの提供により、アルテラ社は、開発期間と開発コストの大幅な削減というメリットをソフトウェア開発者に提供できるようになる。ソフトウェアのデバッグあるいは欠陥の修正にかかる期間を、数週間の単位から数日のレベルに短縮できるためである。また、エミュレータやハードウェア・ベース・シミュレータといった従来型の開発環境と比べても、生産性を大幅に向上させることができる。SoC FPGA Virtual Targetは、最終的なSoC FPGA開発ボードとバイナリおよびレジスタの互換性を持つ機能シミュレーション・モデルであるため、アルテラ社の顧客は、ソフトウェアの開発期間を短縮できるだけでなく、実機完成後のソフトウェア統合にかかる期間をほぼゼロにできる。またシノプシスのバーチャル・プロトタイピング・ソリューションは、様々な有償あるいは無償のソフトウェア・デバッグ・ツールをサポートしているため、アルテラ社の顧客はソフトウェア開発を即座に開始することができる。アルテラ社のソフトウェア開発部門やパートナー各社では、既にVirtual Targetを活用して、LinuxやVxWorksといったOSのポーティングや複雑なデバイス・ドライバの開発を行っている。
シノプシス IP&システム マーケティング担当副社長 John Koeterは、次のように述べている。「バーチャル・プロトタイピングは、ハードウェア設計者とソフトウェア開発者が共有できる開発環境を提供し、早期ソフトウェア開発を可能とするため、エレクトロニクス製品を開発するサプライチェーン全体にとって非常に価値あるインフラとなります。アルテラ社のお客様は、シノプシスのバーチャル・プロトタイピング・ソリューションに組み込まれているのと同じテクノロジを活用することにより、自社の既存の開発環境に簡単に統合でき、マルチコア搭載のSoC FPGAデザイン向けの複雑なソフトウェア開発を容易にする実績豊富なソリューションを手にすることになります」
アルテラ社とシノプシスのVirtual Targetに関する協業の詳細は、下記サイトより入手可能。
シノプシスのバーチャル・プロトタイピング・ソリューションについて
シノプシスのバーチャル・プロトタイピング・ソリューションは、バーチャル・プロトタイピング・ツール Virtualizer、バーチャル・プラットフォーム作成に必要なトランザクションレベルの豊富なモデル群、そして技術サポートで構成されている。このソリューションにより、ソフトウェア開発、ハードウェアとソフトウェアの統合、システム全体のバリデーションを早期に開始できるようになる。Virtualizerならびにバーチャル・プロトタイピング・ソリューションについての詳細は http://www.synopsys.com/VirtualPrototyping より入手可能。
シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。
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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
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