現在大きく注目されているNVMeストレージ・インターフェイス・プロトコルの業界初の検証用IPを提供
2012年3月22日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体設計・製造ツールならびにIPの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、Non-Volatile Memory Express(NVMe)の検証用IP(VIP)の提供を開始したと発表した。NVMeは、フラッシュ・メモリー・ドライブ(SSD = Solid State Drive)をPCI Express®インターフェイスにダイレクトに接続できるストレージ・プロトコル規格として急速に成長している。シノプシスが業界をリードするSATAのVIP、SCSI(SAS)のVIPに加えてNVMeのVIPも提供することにより、ストレージ・プロトコル向けのVIP製品群を拡張し、業界でのVIPリーダーシップをさらに強化する。
この業界初のNVMe VIPは、シノプシスが先般買収したExpertIO社の技術をベースに開発された。旧ExpertIO社にはストレージ関連VIPの専門技術と強力な製品群の蓄積があり、創業以来NVM Expressアーキテクチャ・コミッティーに積極的に参画し、その活動に貢献してきた実績がある。
シノプシス ベリフィケーション・グループ R&D部門ディレクター Craig Stoopsは次のように述べている。「当社では、あらゆる検証メソドロジやシミュレータをサポートする高性能/高品質で使い易いVIPの開発に注力しています。今回のNVMe VIPのリリースにより、当社のVIPソリューションがさらに充実すると同時に、開発者は厳しい市場投入期限を達成するために、NVMeを早期導入して、この最新プロトコルを活用できるようになります」
NVM Expressワーキング・グループの主幹を務めるインテル社ストレージ・テクノロジ・グループの主席エンジニア Amber Huffman氏は次のように語っている。「NVM Expressは、高性能なPCIeベースSSDを実現するためのキーテクノロジです。このタイミングで、NVM ExpressのVIPが利用可能になることによって、この革新的な新技術の活用は目覚しく進展するでしょう。今年後半にはNVM Expressを搭載したSSD製品が市場に登場すると予測しています」
NVMeは、PCIeベースSSD向けに最適化されたコマンド・セット、キューイング・レイヤ、レジスタ・インターフェイスを提供する。今回発表のNVMe VIPは、シノプシスの実績豊富なExpertIO PCI Express VIPと統合するための新しいアッパーレベルのプロトコル・レイヤである。
提供可能時期
NVM Express VIPは既に提供を開始しており、主要なシミュレータ上でのSystemVerilogとUVMの活用に対応している。シノプシスのVIP製品リストはhttp://www.synopsys.com/VIPより入手可能。NVM Expressについての詳細な情報はhttp://www.nvmexpress.org/より入手可能。
シノプシスについて
Synopsys, Inc. は、電子設計自動化(EDA)ソリューションの世界的リーダーであり、半導体の設計ならびに製造に用いられる各種のツール、設計資産(IP)、サービスを全世界のエレクトロニクス関連企業に提供している。システムレベルHW/SW設計検証、IP 、HWインプリメント、HW検証、HW製造、FPGA設計の各ソリューションで構成されるシノプシスの包括的な統合環境により、顧客企業が設計や製造段階で直面している重要な課題、すなわち消費電力や歩留まりの管理、システム設計段階からシリコン製造段階までを網羅する総合検証、開発期間の短縮といった課題を克服することが可能になる。各種テクノロジを駆使したこれらのソリューションを活用することにより、顧客企業は、開発コストや開発リスクを削減しつつ最高の製品を迅速に市場投入することが可能となり、競争力を高めることができる。カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置き、事業所は北米、ヨーロッパ、日本、アジア、インドなど70ヶ所。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。
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