ニュースリリース - 2013年12月10日

Abilis Systems社、シノプシスのDesignWare ARCプロセッサ、インターフェイスIP、 プロフェッショナル・サービスを活用して、リスピン無しでシリコン成功

実チップ実績の豊富なDesignWare IP、Lynx Design System、コンサルティング・サービスにより、 IP統合リスクを削減し開発期間を3ヶ月削減

概要

  • DesignWare ARCプロセッサIP、インターフェイスIP、Embedded Memoryのメモリー・テスト&リペア機能を用いて、リスピン無しでセキュア・メディア・プロセッサのシリコン実装に成功
  • Lynx Design Systemを活用して、わずか6週間で65nm設計フローの有効性を確認した上で採用し、テープアウトまでの期間を3ヶ月短縮
  • シノプシスのIPと経験豊富な設計コンサルタントによるインプリメンテーション支援により、設計のやり直しを削減


2013年12月9日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 
半導体やエレクトロニクス・システムのイノベーションを加速させる開発用ソフトウェア、IP、技術サービスの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、Abilis Systems社が、DesignWare ARCプロセッサIP、インターフェイスIP、Embedded Memoryのメモリー・テスト&リペア機能、Lynx Design System、プロフェッショナル・サービスといったシノプシスの広範囲にわたる設計ソリューションを用いて、IP(インターネット・プロトコル)再配信用の8チャンネル対応放送向けセキュア・メディア・プロセッサ TB100のシリコン実装を最初の一回で実現したことを発表した。シノプシスが提供するIPソリューション、各種設計ツールを統合した設計フロー、設計コンサルティング・サービスにより、Abilis社は、プロジェクト期間を短縮しつつ、性能目標を達成し、製造性を確保したデザインを完了した。

Abilis Systems社 CEO Yves Mathys氏は次のように語っている。「非常に厳しい開発期間の中で、最初のデザインでの量産成功を実現するためには、高品質なIPと設計フロー、そしてサービスを提供してくれるシノプシスのような信頼できるパートナーが必要です。当社が設計手がけているデジタルTV向けチップにとって高速動作性能と低消費電力の両立は非常に重要なファクターです。シノプシス社の実チップ実績が豊富なARCプロセッサ、インターフェイスIP、Lynx Design System、そして専門知識の豊富な設計コンサルタントのおかげで、我々は性能と消費電力の目標を達成し、開発期間を短縮し、めまぐるしく進化するコンシューマ市場にいち早く製品を投入できました」

デジタルTV市場をターゲットにしたAbilis社のセキュア・メディア・プロセッサは、モバイル機器やインターネット接続機器での高品質な映像を可能にする強力なヘッドレス・ゲートウェイ・プラットフォームである。次世代のTB100プロセッサの設計と短期間での量産移行に向けて、Abilis社は、自社の開発力を補完するためにシノプシスのIPとインプリメンテーションに必要な専門知識を活用した。同社が、シノプシスのDesignWare ARC 605ならびに770Dプロセッサ、ARM® AMBA® インターコネクトならびにEthernet MAC10/100/1G Universal CoreといったインターフェイスIPや、Embedded Memoryのメモリー・テスト&リペア機能を採用したのは、これらの実チップ実績の豊富なIP製品の組み合わせによって、開発リスクを抑えつつ、性能/消費電力/面積を達成できると考えたからである。また、機能ブロックやチップ全体の開発のためのカスタマイズ可能なRTL to GDSⅡ 統合設計環境のLynx Design System により、同社は、わずか6週間で65nmプロセス向けの完全な設計フローの有効性を確認した上で採用し、想定していた開発スケジュールを3ヶ月短縮できた。さらに、シノプシスの設計コンサルタント・チームがインプリメンテーション工程全般にわたって同社の設計部隊を支援し、設計のやり直しと開発リスクを最小限に抑えた。

シノプシス IP&システム マーケティング担当副社長 John Koeter は次のように述べている。「我々は、Abilis社を始めとする開発企業各社にとって、開発スケジュール内で非常に厳しい開発目標を達成することがいかに重要であるか良く理解しています。シノプシスは、高品質なIP群や設計フローなどで構成する幅広いソリューションとコンサルティング・サービスの提供を通じて、お客様の開発力を補完し、開発効率を上げて各社独自の製品差別化要因にフォーカスできるよう支援しています。今回Abilis社が達成したメディア・プロセッサのテープアウトは、素晴らしい成功事例であり、当社がそれに貢献できたことは非常に喜ばしいことです」

提供時期
この事例の詳細な情報はhttps://www.synopsys.com/dw/doc.php/ss/abilis_ss.pdf より入手可能。

DesignWare IPについて
シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIPのリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP群は、デジタル・コントローラIP/PHY/検証用IPからなる完全なインターフェイス (業界標準プロトコル) IP、アナログIP、組込みメモリー、ロジック・ライブラリ、プロセッサ・コアとそのサブシステムで構成されている。IPに関連するソフトウェア開発とハードウェア/ソフトウェア統合を容易にするため、シノプシスは、これらのIPのドライバ・ソフトウェア、トランザクション・レベル・モデルそしてバーチャル・プラットフォームも提供している。また、FPGAベースのハードウェア・プロトタイピング・ソリューション HAPSを使用すれば、開発中のIPとそれを組み込むSoCがシステム全体の仕様に適合しているかどうかのバリデーションを実行できる。さらにバーチャル・プロトタイプ作成ツール Virtualizerを使用することにより、これらのIPあるいはSoC全体に必要となるソフトウェアの開発を、ハードウェア完成後に行う従来手法に比べてはるかに早い段階で開始できる。DesignWare IPは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、IPプロトタイプおよびソフトウェア開発環境や、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。詳細情報はhttp://www.synopsys.com/designwareより入手可能。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. (Nasdaq上場コード:SNPS) は、グローバル・エレクトロニクス・マーケットでテクノロジ・イノベーションを展開している。そのソフトウェア製品、IP、技術サービスは、エンジニアが直面する設計/検証/システム開発/製造の課題の解決を支援しており、シノプシスは電子設計自動化 (EDA) ならびに設計資産 (IP) のリーディング・カンパニーとなっている。1986年の創業以来、世界中のエンジニアがシノプシスのテクノロジを使用して、何十億もの半導体やシステム機器を設計開発している。詳細な情報は、http://www.synopsys.co.jpより入手可能。

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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標です。 
その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。

<お問い合わせ先>

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
TEL: 03-6746-3940  FAX: 03-6746-3941