ニュースリリース - 2014年6月4日

シノプシス、メモリーIPの検証用IPポートフォリオを拡大

DDRならびにLPDDR検証用IPの提供を開始

2014年6月3日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - 半導体やエレクトロニクス・システムのイノベーションを加速させる開発用ソフトウェア、IP、技術サービスの世界的リーダーであるシノプシス（Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS）は本日、シノプシスのVerification Compilerの構成製品であり、またスタンドアローン製品でもあるDDR4/3、LPDDR4/3/2の検証用IP（VIP）の提供開始を発表した。SystemVerilogを100%ネイティブ・サポートしているこのメモリーVIPは、RDIMMならびにLRDIMMモデル、Verdi Protocol Analyzerデバッグ機能、統合検証プランニング機能をビルトイン・サポートしているため、メモリー・インターフェイスの検証を高速化し、より短期間でのSoC検証収束を可能にする。

AMD社 シニア・デザイン・マネージャー　Charles Fielder氏は次のように語っている。「当社のサーバー向け最先端SoCである64-bit AMD Opteron^TM A-SeriesにDDR3/DDR4メモリーテクノロジを組み込むため、我々は完全なSystemVerilog UVM検証環境の一部としてシノプシス社のDDR検証用IPを早期適用ユーザーとして活用しました。当社が使用しているシノプシス社の他のSystemVerilogベースVIPとの一貫性が取れているため、このDDR VIPは迅速かつ成功裏に利用でき、厳しい開発スケジュールの遵守と検証目標の達成を両立させることができました」

プロトコル検証においてはデバッグ作業が最も困難な課題となっているが、Verdi Protocol Analyzerが提供するプロトコル・セントリックなデバッグ機能を活用すれば、プロトコル動作をすばやく把握してボトルネックを特定でき、想定外の挙動を引き起こす部分を迅速に発見しデバッグすることができる。シノプシスのメモリーVIPは、SystemVerilogとUVMをネイティブ・サポートしているため、ラッパー、トランスレーター、再マッピングの工程が不要で、また主要なシミュレータを全てサポートしている。

シノプシス　ベリフィケーション・グループ　上級副社長兼ジェネラルマネージャー Manoj Gandhiは、次のように述べている。「SoC開発プロセスの中で難易度が増す一方のプロトコル検証に対応するため、我々は主要なSoC開発企業各社と長期にわたる協業を継続し、VIPポートフォリオの拡充に努めてまいりました。当社は、高度化する検証課題を解決し、様々なSoCの開発期間を短縮するため、今回のメモリーVIP同様、重要なVIP製品への開発投資と技術革新を継続してまいります」

提供開始時期
DDR4/3、LPDDR3/2メモリーVIPは既に提供を開始している。LPDDR4については、2014年 第三4半期の提供開始を予定している。すべてのVIPは、シミュレータVIPライブラリの一部、あるいはVerification Compilerの構成製品である。詳細についてはwww.synopsys.com/vipより入手可能。

Discovery Verification IPについて
Discovery VIPは、次世代のVIPERアーキテクチャに基づいて開発され100% SystemVerilogで実装されており、検証用IPの使い易さ、コンフィギュレーションの容易さ、性能、デバッグ性、カバレッジと拡張性が大幅に向上している。Discovery VIPは、デバッグを容易にするためメモリー・アレイへの可視化機能を提供するプロトコル・セントリックなデバッグ環境であるシノプシスのProtocol Analyzerをサポートしている。これらの機能により、SoC設計/検証プロジェクトで最も困難で時間のかかる作業の一つといわれる工程の生産性が大幅に向上する。詳細はwww.synopsys.com/vipより入手可能。

シノプシスについて
Synopsys, Inc. (Nasdaq上場コード:SNPS) は、グローバル・エレクトロニクス・マーケットでテクノロジ・イノベーションを展開している。そのソフトウェア製品、IP、技術サービスは、エンジニアが直面する設計/検証/システム開発/製造の課題の解決を支援しており、シノプシスは電子設計自動化 (EDA) ならびに設計資産 (IP) のリーディング・カンパニーとなっている。1986年の創業以来、世界中のエンジニアがシノプシスのテクノロジを使用して、何十億もの半導体やシステム機器を設計開発している。詳細な情報は、http://www.synopsys.com/japan より入手可能。