カバレッジ解析、検証プランニング、プロトコル考慮デバッグの機能を組み込んだJEDEC仕様準拠のLPDDR4検証用IPをネイティブSystemVerilog メモリーVIPポートフォリオに追加
2014年12月9日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – 半導体やエレクトロニクス・システムのイノベーションを加速させる開発用ソフトウェア、IP、技術サービスの世界的リーダーであるシノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、LPDDR4 の検証用IP(VIP)の提供開始を発表した。シノプシスのLPDDR4 VIP は、100% SystemVerilogで記述されUniversal Verification Methodology(UVM)アーキテクチャをベースに開発されているため、使い易く、検証環境への統合が容易で、高い性能を発揮する。また、検証プランニング機能、ビルトイン・カバレッジ解析機能、Verdi Protocol Analyzer のプロトコル考慮メモリー・デバッグ機能を備えているため、低消費電力メモリー・コントローラやSoC の検証期間を短縮する完全なVIPソリューションを提供する。
SK hynix社 テクニカル・マーケティング担当副社長 Kevin Widmer 氏は、次のように語っている。「消費電力を削減しつつ、より高い性能を実現できるLPDDR4は、技術的に非常に大きな進化であり、これによってモバイル機器企業は製品性能向上のスピードを緩めることなく開発を継続できます。LPDDR4仕様に準拠した先進の検証機能を備えたシノプシス社のメモリーVIP によって、設計者は製品開発期間を短縮しつつ、メモリー・インターフェイスを組み込んだデザインやSoC に対して確かな仕様準拠性検証を実行することができます」
100% SystemVerilogで記述されJEDEC のLPDDR4メモリープロトコル仕様に準拠しているシノプシスのVIP は、トランザクタ/モニター機能も備えており、プロトコルチェック/検証メソドロジ/検証生産性向上といったメリットを包括的に提供する。これによって設計者は、LPDDR4を組み込んだデザインの検証作業を短期間で完了することができる。シノプシスのLPDDR4 VIP は、LPDDRプロトコル検証に必要な各種機能を提供するのみならず、再コンパイルすることなく様々なメモリーベンダの製品に併せて自在にコンフィギュレーションできるため、数多くのメモリー・コンポーネントを短期間で効率よく検証し、開発対象のSoC に組み込むのに最適なものを選定できる。
シノプシス ベリフィケーション・グループ 担当副社長 Debashis Chowdhury は、次のように述べている。「オンチップ・バスや、チップ外部コンポーネントとのインターフェイス、メモリーのプロトコル準拠の検証工程は複雑度を増しており、これらに対処するため、当社は様々な先進のSoC 開発チームと広範囲にわたって協業を重ねてきました。シノプシスは、SoC 設計者が検証作業に費やす期間を短縮し、製品をより短期間で市場投入できるようにするためのソリューションを提供し続けてまいります。当社のLPDDR4 VIP は、プロトコル仕様に準拠し、各種の検証機能やメソドロジを提供しているため、これをご活用いただくことで開発期間を短縮し、製品品質を向上し、与えられた開発スケジュール内でのプロジェクト完了が可能となります」
提供可能時期
シノプシスのLPDDR4 VIP は、スタンドアロンもしくはシノプシスVIP ライブラリやVerification Compiler の一部として既に提供を開始している。また、コントローラIP/PHY IP/VIP を包括的に提供しているシノプシス DesignWare LPDDR4 IP ソリューションの一部としても組み込まれている。
シノプシス 検証用IP について
シノプシスの検証用IP(VIP)は、次世代VIP アーキテクチャをベースに100% SystemVerilog で開発されており、それゆえの高い検証性能、Verdiテクノロジによるデバッグ機能、使い易さ、高いコンフィギュレーション性、カバレッジ解析機能、ソースコード・コンプライアンス・テストスイートを提供する。そのため設計者は、SoC の設計/検証にあたって最も困難で時間のかかる工程での開発効率を大幅に高めることができる。シノプシスのVIP ライブラリは、広範囲にわたるインターフェイス/バス/メモリープロトコル向けの検証用IP製品を網羅している。 詳細な情報は、 www.synopsys.com/vip より入手可能。
シノプシスについて
Synopsys, Inc. (Nasdaq上場コード:SNPS) は、グローバル・エレクトロニクス・マーケットでテクノロジ・イノベーションを展開している。そのソフトウェア製品、IP、技術サービスは、エンジニアが直面する設計/検証/システム開発/製造の課題の解決を支援しており、シノプシスは電子設計自動化 (EDA) ならびに設計資産 (IP) のリーディング・カンパニーとなっている。1986年の創業以来、世界中のエンジニアがシノプシスのテクノロジを使用して、何十億もの半導体やシステム機器を設計開発している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。
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