サードパーティー製の検証環境は不要、アナログ検証を高速化する検証環境を標準装備
概要
2016年2月3日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、シミュレーション管理 / 結果解析のための検証環境を、シノプシスが提供している各種回路シミュレータに標準機能として搭載したことを発表した。アナログ回路検証の生産性を大幅に向上させるこの包括的な検証環境は、シノプシスの回路シミュレータ HSPICE® 、FineSim® 、CustomSimTM の2016.03バージョンから提供を開始する。これにより設計者は、シノプシスが提供しているSPICE ならびにFastSPICE シミュレータが持つ最先端機能を自在に活用できるようになり、後付でサードパーティー製のアナログ検証環境を組み込む必要は無くなる。早期適用企業のサムスン社System LSI Business 部門では、FineSim に搭載されたこの検証環境を評価使用した結果、今後のアナログ設計プロジェクトでの採用を決めた。
最先端ノードのデザインは、幅広い電圧レンジ、使用条件、動作モードに対応しなければならない。様々な条件下での回路の正常動作を検証するためには、数千回にも及ぶシミュレーションを実行し大量の検証結果を解析しなければならない。この複雑な検証作業に対応するため、シノプシスは、新しいGUIベースのトランジスタレベル・シミュレーション / 解析環境を開発した。この環境は、シノプシスの各種回路シミュレータに組み込まれた状態で提供されるため、サードパーティー製のアナログ検証環境は不要となる。主要機能は以下のとおり。
シノプシス デザイン・グループ 主席上級副社長兼ジェネラルマネージャー Antun Domic は、次のように述べている。「今回の回路シミュレータ群の刷新で標準搭載となったアナログ検証環境により、お客様各社の回路検証の生産性は大きく向上し、サードパーティー環境の追加購入の必要もなくなりました。回路シミュレーションに必要な技術とは何なのかを再度見直したことにより、当社の製品に投資してくださっているお客様に新しい価値を提供することができました。これは、とりもなおさず、回路シミュレーションに必要とされる革新的なソリューションを提供し続けるという当社のコミットメントとの証でもあります」
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第16 位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。
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