ニュースリリース - 2016年6月7日

NXP社、シノプシスを主力検証ソリューション・プロバイダに選定

車載システム、セキュア・コネクティビティ製品、スマート機器向けをはじめとする次世代SoC の検証期間を短縮するシノプシスの包括的な検証ソリューション

2016年6月6日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – シノプシス（Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS）は本日、NXP セミコンダクター社がシノプシスを主力検証ソリューション・プロバイダに選定したことを発表した。同社は、シノプシスの検証ソリューションを車載システムやセキュア・コネクティビティ・アプリケーション向けのSoC 開発に活用している。今後同社では、シミュレーション、デバッグ、フォーマル検証、スタティック検証、検証用IP、エミュレーション、検証カバレッジ解析などの各種テクノロジからなるシノプシスの包括的な検証ソリューションが、SoC 検証サイクルを通じて使用される主力ソリューションとなる。シノプシスは、クリティカルな検証ソリューション分野を全てカバーし、それらをネイティブ統合した環境で提供するリーディング・カンパニーとしての地位を確立しており、NXP 社はこれらのソリューションを活用して、検証能力と生産性を向上し、検証カバレッジ収束にかかる期間を短縮し、製品の市場投入までの期間を短期化する。

NXP社　プロダクト&テクノロジ・イネーブルメント担当上級副社長 Chris Collins 氏は次のように語っている。「安心・安全への要求の高まりによって、最先端SoCの検証の複雑性は10 倍高まっています。シノプシス社は、こうした激増する検証課題の克服に向けて、幅広い検証テクノロジを開発し、それらの統合環境を提供するという意味で独自の地位を築いておられます。同社のソリューションは、当社の次世代SoC 開発で待ち受けている複雑な検証課題に取り組むために必要な検証能力と生産性を提供してくれます」

最先端SoC の検証の複雑性は指数関数的に増大しており、検証プロジェクトの達成には、最先端のシミュレーション、デバッグ、スタティック/フォーマル検証、検証用IP、カバレッジ解析など、幅広い検証テクノロジが不可欠になっている。高度に複雑な検証課題に対処するため、シノプシスは、検証フロー全体を通して必要になる検証テクノロジに対して最大級のR&D 投資を継続している。注力分野は、業界をリードするシミュレータ VCS、最先端デバッグ・ソリューション Verdi^®、RTLサインオフ・ソリューション SpyGlass^®、次世代フォーマル検証ソリューション VC Formal、検証用IP ソリューション VC VIP、ローパワー検証ソリューション、機能安全検証ソリューションなど多岐にわたる。さらに、これらの検証ソリューションをネイティブ統合した環境を提供することにより、SoC 開発者は、検証能力と生産性を飛躍的に高め、検証カバレッジ収束までの期間を短縮することができるようになる。

シノプシス　ベリフィケーション・グループ　上級当副社長兼ジェネラルマネージャー Manoj Gandhi は次のように述べている。「当社が検証分野でリーディング・カンパニーとしての地位と技術革新を継続して来られたのは、先進のSoC 開発企業各社との協業の所産です。シノプシスは、過去数年間にわたって最先端の検証テクノロジの強化拡充に注力してまいりました。今回、NXP 様より主力検証ソリューション・プロバイダに選定いただいたことを機に、この協業レベルを一段と深め、複雑化が進むSoC 検証の課題の克服に向けて更なる取り組みを進めてまいります」

シノプシスについて
Synopsys, Inc.（Nasdaq上場コード:SNPS）は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域（Silicon to Software）をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化（EDA）ソリューションならびに半導体設計資産（IP）のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15 位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC（system-on-chip）設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。