ニュースリリース - 2016年7月21日

シノプシス、DSI ならびにCSI-2デバイス・コントローラ IPの提供を開始 DesignWare MIPI IPソリューションを拡充

モバイル / 車載 / IoT 機器向けSoC で高いデータ転送速度と低消費電力モードを実現できる 完全なMIPI ディスプレイ / カメラ・インターフェイスIP

概要

  • ビデオ / コマンド・ディスプレイで低消費電力モードと高速データ転送モードを実現できるDesignWare MIPI DSI Device Controller
  • 高ビット・レートで複数のビデオ・ストリームをまとめて扱えるMIPI CSI-2 Device Controller
  • MIPI 規格に完全に準拠し、オートモーティブ・グレードのシステム仕様に対応
  • テスト / デバッグ機能を組み込んだIPソリューションにより、設計期間と製造テストコストを削減
  • シノプシスのMIPI DSI ならびにMIPI CSI-2 ホスト・コントローラIP、MIPI I3C IP、MIPI D-PHY IP とともに、完全なディスプレイ/カメラ・インターフェイスIP ソリューションを提供


2016年7月20日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – 
シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、モバイル/車載/IoT 機器向けSoC の開発を支援する DesignWare® MIPI® CSI-2SM Device Controller IPならびにDesignWare MIPI DSISM Device Controller IPソリューションの提供開始を発表した。このIP ソリューションは、MIPI CSI-2 v1.2 ならびにMIPI DSI v1.2 仕様に準拠しており、オートモーティブ・グレードのシステムに求められる機能安全仕様に対応するためのエンハンスメントが施されている。また、テスト / デバッグ機能を組み込んでいるため、設計期間とテストコストを削減することができる。MIPI DSI デバイス・コントローラは、ビデオ / コマンド・ディスプレイの要求に応じて、低消費電力モードと高速データ転送モードの制御が可能である。MIPI CSI-2 デバイス・コントローラは、フレキシブルなイメージ・インターフェイスとなっており、最適化要件に合わせて、高ビット・レートでIP – SoC 間のピクセル・データ転送を実現することができる。単一ベンダから、コントローラIP、PHY IP、検証用IP、IP プロトタイピング・キットを全て提供できるMIPI ディスプレイ / カメラ・インターフェイスIP ソリューションであるため、必要な機能を短期間で実装でき、製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。

Global Unichip 社 社長 Jim Lai 氏は次のように語っている。「当社はお客様各社にASIC サービスをご提供しており、各社が独自機能を盛り込んだ革新的な製品を実現できるようなソリューションを開発しています。当社の最新のハイエンド・カメラ向けチップ設計では、さまざまなアプリケーション・プロセッサと組み合わせて使用でき、伝送レーンを8 レーンまでコンフィギュレーションでき、MIPI D-PHY をサポートしているカメラ・インターフェイス・ソリューションが必要でした。そこで、シノプシス社のDesignWare MIPI CSI-2 Device Controller IP を活用して、お客様各社でコンピュータ制御の超高解像度カメラを実現できるチップの提供に成功しました」

MIPI Alliance 議長 Joel Huloux 氏は次のように語っている。「シノプシス社は、当アライアンスの理事会メンバーとして、長年にわたりMIPI インターフェイスの開発と普及をリードしてこられました。シノプシス社によるMIPI IP ソリューションの提供により、設計者の皆様は、自信を持ってMIPI IP をSoC に組み込むことができるようになりました」

実チップ実証済みのDesignWare DSI ならびにCSI-2 Device Controller が提供する最先端機能により、設計者は、モバイル / 車載 / IoT機器、さらにはそれ以外のシステムにも、所望のディスプレイ/カメラ機能を組み込むことが可能となる。デバイス・コントローラは、2.5 Gbps/レーンで動作するDesignWare MIPI D-PHY v1.2と協調して、より少ない伝送レーンとビッド・データ当たり消費電力で、高い伝送容量を実現する。DesignWare MIPI CSI-2 Device Controller は、最大8 レーンに対応しており、DesignWare MIPI DSI Device Controller は、最大4 レーンに対応しているため、高解像度システム開発にも最適である。

シノプシス IP&プロトタイピング マーケティング担当副社長 John Koeter は次のように述べている。「モバイル / 車載 / IoT 機器、その他のシステムでは低消費電力で高速なデータ転送機能のニーズが高まっており、MIPIインターフェイスは幅広く用いられるようになっています。MIPI DSI ならびにCSI-2 規格に準拠したシリコン実証済みの完全なシノプシスIP ソリューションをご活用いただくことにより、開発対象のデザインに必要とされるフレーム・レート、色深度、解像度、消費電力、面積を柔軟に実現きるようになり、IP 統合に伴うリスクも回避できるようになります」

提供開始時期ならびに参考情報
DesignWare MIPI DSI Device Controller IPならびにDesignWare MIPI CSI-2 Device Controller IPを含むシノプシスの完全なMIPIディスプレイ/カメラ・インターフェイスIPソリューションは既に提供を開始している。検証用IPも提供を開始している。

シノプシスは、この完全なMIPI ディスプレイ / カメラ・インターフェイスIPソリューションについて、2016年7月27日、Linley Mobile and Wearables Conferenceにて発表する。

DesignWare IPについて
シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIP のリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP 群は、ロジック・ライブラリ、組込みメモリー、組込みテスト、アナログIP、有線・無線通信向けインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、セキュリティIP、組込みプロセッサ・コアとそのサブシステムで構成されている。IP に関連するソフトウェア開発とハードウェア/ソフトウェア統合を容易にするため、シノプシスのIP Accelerated イニシャティブは、IP プロトタイピング・キット、IP 向けソフトウェアの開発キット、IPサブシステムを提供している。DesignWare IP は、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IP のSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。詳細情報はhttp://www.synopsys.com/designwareより入手可能。

シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15 位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。

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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標です。 
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<お問い合わせ先>

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
TEL: 03-6746-3940  FAX: 03-6746-3941