コンパクトなLink Layer ならびにBluetooth 5 準拠のPHY により、 セキュアな接続機能とより長い通信距離を持つ高効率なワイヤレス接続が可能に
概要
2016年9月20日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、Link Layer ならびにTSMC 40nm ultra-low-power(ULP)プロセス PHY からなるDesignWare® Bluetooth® Low Energy IP ソリューションの提供を開始したと発表した。DesignWare Bluetooth Link Layer IP は、Bluetooth 4.2 のLow Energy 仕様に準拠しており、信頼性の高いセキュアなワイヤレス接続環境を実現するために先進のデータ暗号化機能と乱数発生機能が組み込まれている。Bluetooth PHY IP は、最大送信出力5デシベル・ミリワット(dBm)でより長い通信距離を可能にするBluetooth 5 仕様に準拠している。またPHY は、ZigbeeやThread などのワイヤレス通信規格にも採用されている短距離ワイヤレス・ネットワーク規格であるIEEE 802.15.4 にも準拠している。この完全な低消費電力Bluetooth IP ソリューションは、シノプシスが提供しているIoT 向けSoC のための包括的なDesignWare IP ポートフォリオの一部であり、ウェアラブル・デバイスからスマート・ホーム機器まで幅広いアプリケーション向けのSoC にワイヤレス接続機能を短期間で組み込むことを可能にするIP ソリューションである。
Sino Wealth Electronics 社 CA SBU ディレクター Slug Zhang 氏は次のように語っている。「お客様が必要としているIoT 向けSoC に電力効率の高いワイヤレス接続機能を組み込むには、信頼性が高く省面積で低消費電力なIP が不可欠です。シノプシス社のDesignWare Bluetooth PHY IP を選択したのは、IP がシリコン実証済みで、当社が設定した主要な要件と品質基準を満たすものだったからです。当社の設計プロジェクト期間中に同社が提供してくれた優れた技術サポートのおかげで、これまでに多くのローパワーBluetooth 製品を世に送り出すことができました。今回の新しいDesignWare Bluetooth PHY IP は、より高性能かつ低消費電力で、お客様のSoC への統合も容易なため、お客様各社では差別化された製品を競合他社に先駆けて市場投入することができると確信しています」
TSMC 社 デザイン・インフラストラクチャ・マーケティング担当 シニア・ディレクター Suk Lee 氏は次のように語っている。「電力効率の高いBluetoothは、ウェアラブル・デバイスやスマート・ホーム機器などのIoT アプリケーションにとって最も有力なワイヤレス接続規格です。当社は、設計課題の克服に向けてシノプシス社と協業を続け、DesignWare Bluetooth PHY IP を組み込んだIoT デザインが当社の各種ULP プロセスで可能となるよう協力関係を続けてまいります」
Bluetooth Special Interest Group(SIG)のMember Development and Services 担当副社長 Marriot Winquist 氏は次のように語っている。「シノプシス社は、Bluetooth SIG の活動に積極的に参加してくれており、IoT 機器を新たなレベルへと進化させるために必要な革新的な技術を生み出すという我々のミッション達成に大きく貢献してくれています。Bluetooth 4.2 のLow Energy 仕様とBluetooth 5 仕様を組み込んだIPソリューションより、設計者は我々が開発した最新仕様をIoT デバイスに容易に組み込むことが可能となります」
DesignWare Bluetooth Low Energy IP ソリューションは、Bluetooth SIG の認証を取得済みである。シノプシスは、15 年以上に及ぶアナログならびにRF デザインの設計経験と、量産チップ向けに多岐にわたるシリコン実証済みIP を提供してきた実績を持っており、SoC に組み込むワイヤレス接続機能に関しても堅牢なIP ソリューションを提供する。
DesignWare Bluetooth Low Energy Link Layer IP
DesignWare Bluetooth Low Energy PHY IP
シノプシス IP&プロトタイピング マーケティング担当副社長 John Koeter は次のように述べている。「ウェアラブル・デバイスやスマート・ホーム機器などのIoT アプリケーションにとってワイヤレス接続機能は不可欠な要素であり、設計者は最新のワイヤレス機能をSoC に組み込む必要に迫られています。シノプシスのDesignWare Bluetooth Low Energy Link Layer IP とTSMC 40nm ULP プロセス PHY IP は、IoT 向けSoC にワイヤレス接続機能を組み込むに当たって最適なレンジ、動作スピード、消費電力、セキュリティ機能を実装できる最先端機能を設計者の皆様にご提供いたします」
提供開始時期
DesignWare Bluetooth Link Layer IP ならびにTSMC 40ULP/55ULPプロセス PHY IP は、既に提供を開始している。
DesignWare IP について
シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIP のリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP 群は、ロジック・ライブラリ、組込みメモリー、組込みテスト、アナログIP、有線・無線通信向けインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、セキュリティIP、組込みプロセッサ・コアとそのサブシステムで構成されている。IP に関連するソフトウェア開発とハードウェア/ソフトウェア統合を容易にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IP プロトタイピング・キット、IP向けソフトウェアの開発キット、IPサブシステムを提供している。DesignWare IPは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IP のSoC への統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。詳細情報はhttp://www.synopsys.com/designwareより入手可能。
シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15 位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。
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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標です。
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日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充
TEL: 03-6746-3940 FAX: 03-6746-3941