ニュースリリース - 2016年12月8日

シノプシス、階層タイミング・サインオフ解析メソドロジで業界をリード

最新の自動化テクノロジにより、コンピューティング・コストと実行時間を1/5 から1/10 に削減

概要

  • 各ブロックのタイミング解析結果の再利用により、最小限のコンピューティング・リソースで解析を実行しつつ、スケジュール遅延リスクを削減
  • 自動分散処理により、使用可能な小メモリーのコンピューティング・リソースを活用してフルチップ解析を実行
  • トップダウンもしくはボトムアップのダイナミックなブロック・コンテキスト生成により、より高精度なサインオフ解析を実現


2016年12月7日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – 
シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、あらゆる規模/複雑度のデザインのタイミング解析を可能とする第二世代のPrimeTime® HyperScale テクノロジを発表した。これにより設計者は、よりスマートで効率的な階層スタティック・タイミング解析(STA)メソドロジを用いてタイミング・クロージャーならびにサインオフを達成できるようになる。このテクノロジは、豊富な実績を持つHyperScale 階層STA テクノロジをベースに開発されてPrimeTime 2016.12 バージョンに搭載されており、ユーザー各社が持つプライベート・コンピューティング・クラウド上のマシンにフルチップ・デザインを自動分割/分散して解析を実行することにより、開発コスト/時間を短縮する。

シノプシス デザイン解析/サインオフ・ツール・マーケティング担当シニアディレクター Robert Hoogenstryd は次のように述べている。「第一世代のHyperScale テクノロジの適用企業各社様では、最も大規模で最も複雑なデザインに対しても完全なタイミング・クロージャーならびにサインオフを達成できる手法を手にされました。最新の自動化機能と柔軟性を提供する第二世代のHyperScale テクノロジにより、設計者の皆様は、よりスマートな階層サインオフ・フローと、PrimeTime が提供するゴールデン・スタンダードの解析精度を活用することができるようになります」

実績豊富な階層設計テクノロジをベースとした柔軟性の高いメソドロジ 
HyperScale テクノロジは、過去5 年間で、最も大規模で最も複雑な40 以上のデザインのスタティック・タイミング解析で15 社を越す企業に活用されてきた。これらのテープアウト・デザインには、高度に複雑なグラフィック・チップ、高性能コンピューティング・チップ、低消費電力のモバイル向けチップ、高い信頼性が要求される車載チップなどがある。

第二世代のHyperScale テクノロジにより、従来のフラット解析手法から、プライベート・コンピューティング・クラウド上で利用可能な標準性能マシンを使っての階層ブロック・レベル・タイミング解析と分散処理によるフルチップ・タイミング解析に移行が可能となる。この階層メソドロジは、トップダウンもしくはボトムアップのタイミング・アキュレートな最先端のコンテキスト生成を実行できる。また、各ブロックのタイミング解析結果を解析フローを全体通して再利用できるため、各レベルで同じブロックのタイミング解析を何度もやり直す必要はなくなる。実行性能とメモリー使用効率も5~10 倍向上するため、現在だけでなく今後のデザイン・プロジェクトでも、コンピューティング・リソースの使用コストを大幅に削減でき、スケジュール遅延リスクを削減することができる。

サインオフならびにテープアウトに当たってHyperScale を活用している業界主要企業には、Broadcom 社、Juniper Networks 社、MediaTek 社、ルネサス エレクトロニクス株式会社、Samsung Electronics 社などがある。

提供可能時期ならびに関連情報 
第二世代のHyperScale テクノロジは、PrimeTime 2016.12 バージョンの機能として既に提供を開始している。詳細情報は PrimeTime Technologyより入手可能。

シノプシスについて
 
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15 位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。

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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標です。 
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<お問い合わせ先>

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充 
TEL: 03-6746-3940  FAX: 03-6746-3941