ニュースリリース - 2017年8月2日

シノプシスの16nm FinFETプロセス・インターフェイスIPソリューション 厳格な車載製品・信頼性規格 AEC-Q100の耐熱規定Grade 1に適合

ADASならびに自動運転システム向けSoCで高い信頼性を実現するLPDDR4、MIPI、PCI Express、Ethernet向けDesignWare PHY IP
 

概要

  • AEC-Q100基準で開発/テストされたLPDDR4、MIPI D-PHY、PCI Express® 3.1、Ethernet向け16nm FinFETプロセスDesignWare® IP 
  • Grade 1(-40~125℃)耐熱規定とミッション・プロファイルへの適合テスト・レポート完備のIPにより、車載SoCに信頼性を提供
  • FMEDAレポートやセーフティ・マニュアルも含むセーフティ・パッケージとともに提供されるISO 26262認証済みのASIL適合IPにより、SoC全体としての機能安全評価にかかる期間を短縮 

 

2017年8月1 日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は本日、LPDDR4 multiPHY、MIPI D-PHY、ならびにPCI Express 3.1とEthernetをサポートするMulti-Protocol 10G PHYからなるAEC-Q100 Grade 1適合の16nm FinFETプロセスDesignWare Interface IPの提供開始を発表した。これは、AEC-Q100信頼性基準で開発/テストされた多岐にわたる車載向けIPを設計者に提供するため長年にわたって開発投資を続けてきたシノプシスの最新の成果物であり、ASILに適合したISO 26262認証取得と車載グレードの品質管理を可能にするIPソリューションである。車載システムに求められる高低差の大きな温度環境に対応すべく開発されており、さまざまな環境下で使用される車載アプリケーションに適用できる。また、故障モード影響診断解析(FMEDA:Failure Modes, Effects and Diagnostic Analysis)を含むセーフティ・パッケージとともに提供されるため、開発工数を数ヶ月単位で削減し、車載SoCの認証取得にかかる期間を短縮できる。

 

IHS Markit社 車載エレクトロニクス製品・主席アナリスト Luca De Ambroggi氏は次のように語っている。「セーフティ・クリティカルなADAS機能を提供できる新しいレベルのSoCの需要は、今後3年で年平均(CAGR)48%伸びると見られています。ADAS向けSoC開発にとっては、自動車業界の非常に厳しい信頼性基準ならびに温度耐性基準をクリアできるかどうかが鍵を握ります。シノプシス社は、AEC-Q100 Grade 1適合のIPソリューションの提供により、設計者が設計/品質目標を短期間で達成できるよう支援しています」

 

シノプシス IPマーケティング担当副社長 John Koeterは次のように述べている。「車線逸脱警報や歩行者認識といったさまざまなセーフティ・クリティカル機能を備えたコネクティッド・カーの出現により、設計者は、厳格な車載基準を満たしたIPをSoCに組み込んでいく必要性に迫られています。当社では、機能安全規格 ISO 26262ならびに信頼性/品質基準 AEC-Q100によって規定された車載SoCの設計と準拠性認証取得を短期間で可能にするためのIP開発に巨額投資を続けています」

 

提供開始時期ならびに参考情報 

Grade 1(-40~125℃)耐熱規定とASIL適合のISO 26262認証済みLPDDR4/MIPI/PCI Express/Ethernet向けDesignWare PHY IPは、既に提供を開始している。

DesignWare Automotive IPソリューションの詳細は、https://www.synopsys.com/designware-ip/ip-market-segments/automotive.htmlより入手可能。

 

DesignWare IPについて

シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつシリコン実証済みIPのリーディング・プロバイダである。シノプシスの多岐にわたるDesignWare IP群は、ロジック・ライブラリ、組込みメモリー、組込みテスト、アナログIP、有線・無線通信向けインターフェイス(業界標準プロトコル)IP、セキュリティIP、組込みプロセッサ・コアとそのサブシステムで構成されている。IPに関連するソフトウェア開発とハードウェア/ソフトウェア統合を容易にするため、シノプシスのIP Acceleratedイニシャティブは、IPプロトタイピング・キット、IP向けソフトウェアの開発キット、IPサブシステムを提供している。DesignWare IPは、信頼性の高い開発手法、品質確保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、包括的な技術サポートとともに提供されているため、設計者は、IPのSoCへの統合リスクを最小化し、最終製品の市場投入までにかかる期間を短縮することができる。

詳細情報はhttps://www.synopsys.com/designwareより入手可能。

 

シリコンからソフトウェアまでをカバーするシノプシスのオートモーティブ・ソリューション
- Safe/Secure/Smarterカーを実現  

インフォテイメント、ADAS、V2X、自動運転システムなどの実現に必要な半導体やソフトウェアの開発を担うオートモーティブ・サプライチェーンの各企業の多くが、シノプシスが提供しているSilicon to Software™ソリューションを使用している。シノプシスの車載半導体設計/検証ツール、車載規格準拠IP、車載ソフトウェアの品質ならびにサイバー・セキュリティ対策ソリューションは、次世代のSafe/Secure/Smarterコネクティッド・カーの実現を支援し開発期間を短縮する。詳細な情報はhttp://www.synopsys.com/automotive/より入手可能。

 

 

シノプシスについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。

詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。

 

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Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標または商標です。

その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。

 

<お問い合わせ先>

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充

TEL: 03-6746-3940                  FAX: 03-6746-3941