ニュースリリース - 2017年11月27日

シノプシス、NEDOが実施する大規模実証実験プログラムの「情報セキュリティ実証実験」を受託

 

2017年11月27日 東京発 - シノプシス(Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO*)が実施する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システムの、情報セキュリティ実証実験の委託先に選定されたことを発表した。NEDOは、内閣府が推進する研究開発事業であるSIP自動走行システム事業のうち大規模実証実験を管理法人として実施する。大規模実証実験は、自動走行に必要な高精度な3次元デジタル地図「ダイナミックマップ」のほか、「HMI」、「情報セキュリティ」、「歩行者事故低減」、「次世代都市交通」、「社会受容性醸成」の合計6テーマについて実施される。シノプシスはこのうち、情報セキュリティ実証実験に関して、名古屋大学・大学院情報学研究科附属組込みシステム研究センター、パナソニック株式会社・製品セキュリティセンター、国立研究開発法人 産業技術総合研究所・情報技術研究部門と連携し、全体マネージメントも含めて取り組みを推進することとなる。

*訳注: NEDOについて
日本最大級の公的研究開発マネジメント機関として、経済産業行政の一翼を担い、「エネルギー・地球環境問題の解決」および「産業技術力の強化」の二つのミッションに取り組む国立研究開発法人。http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100848.html

 

日本シノプシス合同会社 社長 職務執行者 藤井公雄は次のように述べている。「車載システム、IoT機器、ウェアラブル端末などネット接続を前提としたエレクトロニクス・システムの急速な進展に伴い、セキュリティは安心できる社会生活を営む上で最重要の課題として浮上しています。当社には、さまざまなシステム内に潜む脆弱性の発見と根絶に最も効果のある強力なツール群や、さまざまな企業/団体に対するセキュリティ・コンサルティング・サービスを通じて培ってきたノウハウがあります。これらを最大限に活用することにより、今回の内閣府ならびにNEDO様が主導される実証実験に貢献し、安心/安全な自動走行システムの実現に寄与することは、シノプシスの重大なミッションのひとつです」

 

SIP自動走行システム事業について

内閣府は2014年度から、交通事故の低減や渋滞削減、次世代都市交通システムの実現等を目指して、自動走行システムの早期実用化と普及のために、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システム事業を推進してきた。NEDOは、同事業のうち管理法人として自動走行システムの6分野の大規模実証実験を担う。今後、高速道路や一般道、公道等で大規模実証実験を着実に実施し、技術開発や社会受容性醸成を進めることで、高度な自動走行システムの実用化を加速する。また、実証実験への参加者という位置づけで、国内外の自動車メーカー等の協力のもと、各テーマの成果についてオープンな場で多角的な評価やフィードバックを集積していく。

 

情報セキュリティ実証実験について

2017年度は、自動走行における車両のセキュリティ脅威の調査および分析を行い、国際標準化も見据えて車両の対ハッキング性能を検証するセキュリティ評価手法を策定する。2018年度は、策定した評価手法を用いて実証実験を行う。シノプシスは、世界レベルで長年にわたって蓄積してきたリスク分析、標準化活動、セキュリティ評価の知見と、セキュリティを担保する各種検証/テスト・ツールを活用して、システム構成調査/セキュリティ分析などの脅威分析ならびに基礎検討、実システムの脆弱性評価、それに基づくガイドライン作成を中心となって実行し、さらに必要な改良を加えた上で実証実験に向けた準備を進めていく。

 

シノプシス・ソフトウェア・インテグリティ・プラットフォームについて

シノプシスは、ソフトウェア開発ライフサイクルとサプライチェーンにインテグリティ(セキュリティとクオリティ)を確立するための業界で最も包括的なソリューションを提供している。このソフトウェア・インテグリティ・プラットフォームは、シノプシスが業界をリードするテスト・テクノロジ、解析自動化テクノロジ、そして強靭なツール群やサービスを提供するエキスパートの所産である。これによりソフトウェア開発企業/団体は、開発工程の早期段階でソフトウェアの欠陥や脆弱性を検知/修正し、開発リスクを最小化、開発効率を最大化するための独自の対策を構築することが可能となる。シノプシスは、アプリケーション・セキュリティ・テスト(AST)のリーディング・カンパニーとして高い評価を受けており、IoT、DevOps、CI/CD、クラウドといった新しいテクノロジやトレンドでベスト・プラクティスの実践を可能にする独自のポジションを確立している。
詳細情報は、https://www.synopsys.com/software-integrity.htmlより入手可能。

 

シノプシスについて
Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。
詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手可能。

 

# # #

 

Synopsysは、Synopsys, Inc.の登録商標または商標です。

その他の商標や登録商標は、それぞれの所有者の知的財産です。

 

<お問い合わせ先>

 

日本シノプシス合同会社 フィールド・マーケティング・グループ 藤井 浩充

TEL: 03-6746-3940                  FAX: 03-6746-3941