ニュースリリース - 2017年5月8日

シノプシス、MIPI最新仕様のCSI-2 v2.0ならびにPHYの業界初の検証用IPとテストスイートを提供開始

2017年5月4日 カリフォルニア州マウンテンビュー発 – シノプシス（Synopsys, Inc.、Nasdaq上場コード:SNPS）は本日、MIPI CSI-2^SM v2.0、MIPI D-PHY^SM v2.1、MIPI C-PHY^SM v1.2、MIPI M-PHY^SM v4.1の業界初の検証用IP（VIP）とテストスイート・ソースコードの提供開始を発表した。MIPI 最新仕様のシノプシス VC VIP は、使い易く、検証環境への統合も容易で、検証期間短縮に直結するため、SoC 開発チームの次世代モバイル製品開発を支援する。

MIPI Alliance 会長 Joel Huloux 氏は、次のように語っている。「MIPI インターフェイスはモバイル機器に幅広く用いられ、また車載機器、IoT 機器、ウェアラブル機器、ドローンをはじめとする新しいマーケット・セグメントのアプリケーションでも急速に採用が拡がっています。MIPI 最新仕様は、既存あるいは前述のような急成長中のアプリケーションに搭載される次世代チップに不可欠な新機能をご提供します。シノプシス社はMIPI アライアンスの信頼できるパートナーです。同社の最新MIPI 仕様向けVIP により最新標準の早期適用が促進され、エコシステム全体の強化につながります」

MIPI CSI-2 v2.0 は、MIPI C-PHY v1.2 ならびにMIPI D-PHY v2.1 に実装でき、スクランブル処理、C/D-PHY 向けAlternate Low Power（ALP）、仮想チャネルの拡張、遅延低減・伝送効率（LRTE）、新しいデータタイプと圧縮スキームといった新機能を提供する。CSI-2 v2.0 により、インターフェイス帯域と通信の柔軟性が拡大し、特にイメージングやビジョン・アプリケーションにとって大きなメリットとなる。最新のC-PHY v1.2 ならびにD-PHY v2.1 には、CSI-2 v2.0 をサポートするため、ローパワーモード（ALP/LVLP）、HS リバースモード、HS-IDLE、より高いシンボルレートといった機能が追加されている。またM-PHY v4.1 には、MIPI UniPro^SM v1.8 をサポートするため、ADAPT の明確化、その他の機能が追加されており、最高データ転送レートは1 レーンあたり11.6 Gbps となっている。

シノプシスのVIP は、ネイティブSystemVerilog / UVM ベース・アーキテクチャで開発されているため、最適な性能のモバイル・チップ開発に適している。また、シノプシスのデバッグ・ソリューション Verdi^® Protocol Analyzerとのネイティブ統合により、先進のデバッグ・レポート機能も提供している。故障注入機能、ビルトイン・プロトコル・チェック機能、カバレッジ解析機能、検証プランニング機能も提供している。

シノプシス　ベリフィケーション・グループ VIP R&D ならびにコーポレート・アプリケーション担当ディレクター Vikas Gautam は、次のように述べている。「当社は、主要な標準化機関との協業を続け、次世代デザインを可能にする最新プロトコル仕様の策定に貢献しています。最新MIPI 仕様のVIP がご提供する最先端機能により、開発対象のSoC の検証期間短縮が可能となります」

シノプシスについて
Synopsys, Inc.（Nasdaq上場コード:SNPS）は、我々が日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域（Silicon to Software）をカバーするソリューションを提供している。電子設計自動化（EDA）ソリューションならびに半導体設計資産（IP）のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、ソフトウェア品質/セキュリティ・ソリューションの分野でも業界をリードしており、世界第15 位のソフトウェア・カンパニーとなっている。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC（system-on-chip）設計者、最高レベルの品質とセキュリティが要求されるアプリケーション・ソフトウェアの開発者に、高品質で信頼性の高い革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供している。詳細な情報は、 http://www.synopsys.com/japan より入手可能。